国葬賛否二分報道に感じる違和感
中共忖度世論調査と一般的日本人の言動に乖離
2022年9月26日、BBCニュースが報道した。
世論調査では、国民の半数以上が安倍晋三氏の国葬実施に反対し、約1万人の抗議者が都内をデモ行進し、葬儀の中止を求めた。
一方で、今回の国葬には日本の同盟国が世界中から集まってきている。アメリカのカマラ・ハリス副大統領、シンガポールのリー・シェンロン首相、オーストラリアのアンソニー・アルバニージー首相、インドのナレンドラ・モディ首相ら世界のリーダーたちが葬儀に集っているのに、多くの日本国民は葬儀に反対している。
このことは、安倍氏について何を物語っているのだろうか。
世論調査では、安倍氏の人気は決して高くはなかったが、他方で、同氏が日本に安定と安全をもたらしたという評価もある。中国の脅威の高まりを察知し、日本が日米同盟において、コストを完全に支払っている正式メンバーになる必要があるという安倍氏の判断をアメリカやアジアの多くの国々が歓迎し、オーストラリアとインドも意欲的なパートナーになった。同氏が殺害されたとき、インドのモディ首相は国を挙げての追悼の日を宣言した。
しかし、安倍氏が追悼されていない場所が1つある。それは中国だ。
2022年9月27日、BBCニュースが報道した。
国葬会場に近い九段坂公園には、一般の人々が花や賛辞を残すための献花台が設置された。この日は朝から、安倍氏をしのぶ人々が続々と訪れた。列の先頭では、多くの人が頭を下げて安倍氏の写真に向かって祈り、献花台に花を供えた。弔問者の列は長く続き、献花台の花は10分ごとに係員が片付けた。
BBCニュースの報道から分かるのは、中共に忖度する世論調査と一般的日本人の言動に乖離があること。しかし、読者の多くは、それを読み取れず日本国民の半数以上が安倍国葬反対の意思表示をしたと思い込まされる。メディア・トリックの威力は、イリュージョン・マジックを超える旨、僕は呟いた。
東京新聞も狡猾。「主催者発表によると、参加者数は国会前で1万5000人、日比谷公園(千代田区)では1000人、錦華公園(同区)は600人となっている」という卑怯な報じ方で、主催者が発表した内容の信憑性に言及しないまま、参加者数が2万人近くに及んだという印象操作を行った。
「ファクトチェック ≡ 通名
ウソの上塗り ≡ 本名」と、僕は呟いた。