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東方淫戯録〜幻想郷イチャイチャ生活〜  作者: 如月 愁
第5章 未来へ・・・
86/86

最終話 ~終わりもまた始まり~

今回で最終話です。

長い間、本当にありがとうございました。

それでは、どうぞ。

幻想郷——博麗神社、朝。


霊夢「愁、起きなさい」


愁「……ん」


霊夢「起きなさいって言ってるじゃない」


愁「……あと五分」


レミィ「(愁の腕の中から)……霊夢、五分待って」


霊夢「あんたたちね——」


フラン「(廊下から)霊夢~、愁お兄様たち起きた~?」


霊夢「起きてない。起こしに行って」


フラン「まかせて! (ドアをバン!と開けて)お兄様! 起きて!!」


愁「……わかったわかった、起きるよ」


レミィ「(むーっとした顔で)……うー☆ フランうるさい」


フラン「だってお姉様! 今日は大事な日じゃない!!」


レミィ「……(ぱちっと目を開けて)……そうだった」


霊夢「さっさと準備しなさい。射命丸に声かけたから昼には全員集まる」


愁「全員って——誰まで呼んだの」


霊夢「幻想郷にいる全員」


愁「……範囲広くない?」


霊夢「広くていいのよ。今日はそういう日なんだから」


レミィ「(愁の腕を引っ張りながら)愁、早く準備して♡」


愁「わかったわかった」


────────────────────────────────────────────


※今日という日について少し説明する。前話で愁が天照に「幻想郷に永遠にいる」ことを認めてもらい、レミィとの婚約も改めて正式なものとなった。それを受けて霊夢が一言——「じゃあ宴会ね」と言ったのが三日前のことだ。


────────────────────────────────────────────


昼——


博麗神社の境内は、ありえないくらい賑やかだった。


魔理沙「おー! 愁! 今日はおめでとうなんだぜ!」


愁「ありがとう、魔理沙」


魔理沙「それにしても宴会、久しぶりなんだぜ~!」


霊夢「毎月やってるじゃないの」


魔理沙「それはそれ、これはこれなんだぜ!」


早苗「愁さん、レミリアさん、おめでとうございます!」


神奈子「愁! よくやった!!」


諏訪子「いやほんとに! おめでとう!」


愁「ありがとうございます……(人多すぎる)」


パチュリー「……おめでとう、愁」


愁「パチュリー、来てくれたんだ」


パチュリー「図書館を一日閉めてきたわ」


咲夜「お嬢様、愁様、本当におめでとうございます」


美鈴「愁様! おめでとうございます!!(目に涙を浮かべながら)」


愁「美鈴……泣いてる?」


美鈴「泣いてません!! 目にゴミが入っただけです!!」


咲夜「泣いてますね」


美鈴「泣いてません!!!」


妹紅「愁、おめでとう」


愁「妹紅、来てくれたんだ」


妹紅「まあ、こういうのは顔出しとかないとな」


輝夜「私も来たわよ♪ おめでとう、愁」


永琳「おめでとうございます。末永くお幸せに」


鈴仙「おめでとうございます!」


さとり「愁さん、おめでとうございます。心の声も全部お祝いって言ってますよ」


愁「さとり……それは言わなくていいやつだよ」


さとり「失礼しました」


こいし「愁! おめでとう!!」


フラン「こいしちゃん! 一緒に遊ぼう!!」


こいし「うん!!」


妖夢「(二人を追いかけながら)お待ちください——!」


幽々子「まあ、いい日ねえ。愁、おめでとう♪」


勇儀「愁! おめでとうだ! 今日は飲むぞ!!」


愁「勇儀さん……今日は僕も飲んでいいですか」


勇儀「当たり前だろ!!」


にとり「おめでとう愁! なんかいいもの作ってやろうか!」


愁「気持ちだけもらっとく、ありがとうにとり」


文「横川愁さん、本日はおめでとうございます! 取材させてもらいますよ!」


愁「宴会中は勘弁してよ……」


霊夢「文、宴会が終わってからにしなさい」


文「はい……(でも写真だけ)」


慧音「愁、本当におめでとう。ここまでよく来たな」


愁「慧音さん……ありがとうございます」


慧音「幻想郷に来たばかりの頃のことを思うと——感慨深いな」


アリス「……おめでとう、愁」


愁「アリス、来てくれたんだ」


アリス「(ちょっと顔を赤くして)……幸せにしてあげなさいよ、レミリアを」


愁「もちろん」


天照「愁♪ おめでとう!!」


愁「天照さんも来たんですか」


天照「当たり前じゃ! 我が息子の晴れ舞台じゃぞ!!」


霊夢「(ため息)……また仕事放り出してきたんですか」


天照「ええじゃないか、こういう日ぐらい!」


霊夢「……神様って本当に好き勝手ね」


天照「それが神様というものじゃ♪」


紫「……愁」


愁「紫さん」


紫「おめでとう。本当に、よかったわ」


愁「……ありがとうございます、紫さん。色々——本当にお世話になりました」


紫「(少し目を細めて)……あなたを幻想郷に落としたのは私だけれど」


愁「それも含めて、ありがとうございます」


紫「……(静かに微笑んで)……幸せになりなさい」


愁「はい」


────────────────────────────────────────────


霊夢「——そろそろいいわね」


全員の視線が集まった。


霊夢「えー、今日はこの二人のために全員集まってもらいました」


魔理沙「おー!!」


霊夢「愁、レミリア、前に出て」


愁「(レミィと一緒に前に出る)」


レミィ「(愁の腕をそっと掴んで)……緊張する」


愁「(小声で)僕も」


レミィ「(小声で)……嘘でしょ」


愁「(小声で)本当だよ」


レミィ「(小声で)……ふふ、愁が緊張するなんて珍しい♡」


霊夢「(二人に向かって)……何こそこそ話してるの」


愁・レミィ「「なんでもない」」


霊夢「じゃあ愁、レミリアに誓いの言葉を」


愁「……え、そんなの考えてないんだけど」


霊夢「即興でいいから」


愁「……(レミィを見て)」


レミィ「……(じっと愁を見ている)」


少し間があった。


愁「……レミィ」


レミィ「……うん」


愁「ずっとそばにいる。どこにも行かない。幸せにする。——それだけ」


しばらく——静かになった。


レミィ「……(目が少し潤んで)……うー☆ //// ……そんなこと人前で言わないでよ!!」


魔理沙「おおー!!!!」


フラン「お兄様かっこいい!!」


こいし「レミィさん顔真っ赤!!」


レミィ「うるさい!!!」


霊夢「(小さく笑って)……じゃあ、乾杯ね」


全員「「乾杯!!!」」


宴会が始まった。あちこちで笑い声が上がって、食べ物と酒が飛び交って——博麗神社はいつにも増して賑やかだった。


魔理沙「愁! 飲め飲め!!」


愁「わかったわかった……(ぐいっと飲む)」


勇儀「愁、もう一杯!!」


愁「……勇儀さん、強すぎる」


早苗「愁さん、お料理もどうぞ!」


愁「ありがとう早苗……おいしい」


早苗「よかったです!!」


レミィ「(愁の隣にぴったりくっついて)愁、こっちの料理も食べて」


愁「(口を開ける)……おいしい」


レミィ「でしょ♡」


フラン「私にも! あーん!」


愁「はいはい、フランも。あーん」


フラン「あーん♪ おいしい!」


パチュリー「(咲夜と並んで座りながら)……賑やかな宴ね」


咲夜「……お嬢様の顔、ずっと笑ってますね」


パチュリー「……そうね」


咲夜「よかったです、本当に」


さとり「(こいしを見守りながら)……(愁さんが来てから、こいしもよく笑うようになりましたね)」


こいし「(フランと走り回っている)」


妖夢「(二人を追いかけながら)お待ちください——!!」


幽々子「妖夢、いい運動ね♪」


妖夢「(遠くから)いい運動じゃないです——!!」


天照「(霊夢の隣で酒を飲みながら)……霊夢、愁はよくやったな」


霊夢「……そうですね」


天照「お前もよくやった」


霊夢「……私は別に何もしてないです」


天照「そんなことはないぞ。愁を支えていたのはお前じゃ」


霊夢「……まあ、それはそちらがやることですよ」


天照「(にっこりして)……素直じゃないのう」


霊夢「うるさいです」


愁「(紫のそばに近づいて)……紫さん、一つ聞いてもいいですか」


紫「なあに?」


愁「最初に幻想郷に落としたとき——どうなると思ってたんですか、僕のこと」


紫「……正直に言うと、ここまでになるとは思っていなかったわ」


愁「そうですか」


紫「でも——あなたならどうにかなると思っていた。それだけは確かよ」


愁「……(少し笑って)ありがとうございます」


紫「……ふふ。さあ、レミィのところに戻りなさい。あの子、あなたがいないと落ち着かないでしょ」


日が傾いて、空がオレンジ色になっても——誰も帰ろうとしなかった。


やがて一人、また一人と帰り始めた。


魔理沙「じゃあな愁! また来るんだぜ!!」


早苗「愁さん、本当におめでとうございました!」


神奈子「また宴会しよう!!」


諏訪子「次は守矢神社でやろう!!」


勇儀「次こそ愁と飲み比べするぞ!!」


愁「……次はもう少し覚悟して来ます」


勇儀「ガハハ!! それでいい!!」


妹紅「……元気でな」


輝夜「またね♪」


永琳「お幸せに」


幽々子「ねえ妖夢、私ももう少しいてもいいかしら♪」


妖夢「いい加減に帰りましょう幽々子様……」


アリス「……じゃあね、愁」


愁「ありがとう、アリス。また来てよ」


アリス「……考えておく」


文「愁さん! 最後に一枚だけ!!(パシャ!)」


パチュリー「……達者でね、愁」


愁「また図書館来ていい?」


パチュリー「……いつでも来なさい」


美鈴「愁様——!(また目が赤い)」


美鈴「泣いてません!!」


咲夜「(そっとハンカチを渡して)美鈴、どうぞ」


美鈴「……ありがとうございます咲夜さん……」


さとり「愁さん、今日は楽しかったです」


こいし「また遊ぼう!!」


フラン「こいしちゃん、またね!!」


天照「愁、達者でな♪」


愁「天照さんも、仕事ちゃんとしてくださいね」


天照「するする! ……たぶん」


愁「……たぶん、って」


天照「(笑いながらスキマの向こうへ消えていく)」


紫「……じゃあね、愁」


愁「紫さん。……本当にありがとうございました」


紫「(少し間をおいて)……どういたしまして」


紫はスキマを開けて、消えた。


────────────────────────────────────────────


気づけば——残っているのは、霊夢と妖夢と、フランと、レミィと、愁だけになっていた。


霊夢「……賑やかだったわね」


片付けが終わった頃、すっかり夜になっていた。


霊夢「フラン、妖夢、先に入りなさい」


妖夢「はい。愁さん、レミリアさん、今日はおめでとうございました」


フラン「お兄様! おやすみ!!」


フラン「(レミィにぎゅっと抱きついて)お姉様もおやすみ!!」


レミィ「……おやすみ、フラン」


霊夢「……愁」


愁「うん?」


霊夢「……今日、お疲れ様」


愁「霊夢こそ。宴会の準備、全部してくれたじゃないか」


霊夢「……当たり前じゃないの。あんたたちのためなんだから」


愁「……ありがとう、霊夢」


霊夢「うるさいわよ。さっさと縁側に行きなさい。レミィが待ってるじゃないの」


愁「(笑って)はい」


霊夢「(一人になってから、小さく)……よかったわ、本当に」


────────────────────────────────────────────


縁側——


愁が来ると、レミィが待っていた。


夜空に、星が出ていた。


レミィ「……遅い」


愁「ごめん。霊夢と話してた」


しばらく、二人で星を見ていた。


レミィ「……愁」


愁「うん?」


レミィ「……さっきの、誓いの言葉。もう一回言って」


愁「(レミィを見て)……ずっとそばにいる。どこにも行かない。幸せにする」


レミィ「……(////)……」


愁「……それだけ」


レミィ「……(ぎゅっと愁の腕を掴んで)……うー☆ //// ……もう!!! 何回言うの!!!」


愁「(笑って)レミィが聞いたんじゃないか」


レミィ「……(耳まで真っ赤にして)……そ、そうだけど!!」


しばらくして——二人はまた、静かに星を見ていた。


レミィが愁の肩に頭を乗せた。


レミィ「……幸せ」


愁「……僕も」


レミィ「……(ふわっと笑って)……そっか」


風が吹いた。


愁「……晴」


静かに、呟いた。


愁「……ちゃんと生きてるよ。幸せでいるよ」


愁「……ありがとう」


風がもう一度、吹いた。


レミィ「……おやすみのキス、して」


愁「(ちゅ)……おやすみ、レミィ」


レミィ「……(えへへ♡)……おやすみ、愁」


レミィ「……もう一回」


愁「(ちゅ)……ほら、そろそろ寝よう」


レミィ「……(ぎゅっと抱きついて)……もう少しだけ、ここにいて」


愁「……わかった」


二人は縁側で、並んで星を見ていた。


幻想郷の夜は静かだった。


星が多くて、空が広かった。


どこまでも続いていた。


────────────────────────────────────────────


これが、横川愁と、レミリア・スカーレットの話だ。


現実と幻想郷を行き来した少年が、幻想郷に居場所を見つけて——


ちゃんと生きることにした、話だ。


────────────────────────────────────────────







幻想郷イチャイチャ生活——了











長い間、本当にありがとうございました。


最後まで読んでくださった方、感想を送ってくれた方、評価してくださった方——全員に、本当にありがとうと言いたいです。


愁とレミィとみんなのことを、これからも好きでいてくれたら嬉しいです。


それでは、またどこかの世界線で。


如月愁

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