表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
紅薔薇に秘めた想い  作者: 白百合三咲
2024年 秋の公式企画  赤い花びら
38/38

最終話 伝言

「葵、葵!!」

葵は名前を呼ばれ目を開ける。

「お婆ちゃん」

ここはホテルの客室。まだ夜中だ。目の前には祖母の琴葉と客室係もいる。

「葵、大丈夫かい?」

葵は熱を出し魘されてから琴葉がフロントに連絡し客室係にタオルと解熱剤を持ってきてもらったという。

「大丈夫よ。夢を見てただけだから。」

葵はふと自分の髪に手を当てる。髪には赤い薔薇の花びらがついていた。

「夢じゃなかった。」

「葵?」

「ううん、何でもない。ねえ明日もう一度芳子さんのお墓行っちゃ駄目かな?夢で芳子さんに会ったの。」





翌日。葵は再び琴葉と共に芳子のお墓を訪れる。

「お婆ちゃん、昨日夢の中で芳子さん言ってた。お婆ちゃんの事天国で待ってるって。でも急いで来なくてもいいよって。」

葵は約束通り芳子からの伝言を琴葉に伝える。

「そう、まだ芳子様の事誤解してる人もいるから向こうに行くのはまだ先ね。」

琴葉は晩年になってから芳子の無実を晴らすための活動を始めた。本を出した事もある。

「伝言ありがとう、葵。」

二人は再びお墓に手を合わせるとお墓を後にする。 


「葵ちゃん」


名前を呼ばれると同時に肩に赤い薔薇の花びらが止まる。振り返るとお墓の前で芳子が立っていた。

「ありがとう。」

芳子にお礼を言われると葵は頭を下げる。


                 FIN

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ