翼をください。
いつもなら今ごろは 逞しい腕に抱かれていて
帰り際にひとこと 楽しかったよ ありがとう
眩しい朝陽にあの場所に向かう 午前中限定の
同業者がズラリと並ぶカウンター
色とりどりの小皿 どれにしようか
がっぽり稼いだけど こういうところで小市民
身体を売るのが仕事だから 大切にしないとネ
また迎えるだろうから それまでに蓄えないと
昨日たっぷり飲んだのに またもや片手にする
朝っぱらから焼き肉を流し込み 穢れを落とす
No.1になりたくって
夜の蝶は、翼をひきさかれた。
それが健全なのでしょうがねぇ。