197 Side.レヴィアタン 2
……んー…?
誰か呼んでる…?
(ふわぁぃ…、…誰…?)
(漸く起きたか、レヴィ)
……この声は…。
(んぅ~…、……ジズ…?)
(まだ寝惚けてるのか?)
(ん~…、…もーすこし寝かせて~……)
(緊急事態だ…、起きないなら我が直接掴んで引き摺り出すが…)
(! 起きます! 起きました!!)
ジズの爪で掴まれるのは勘弁!!
(それで一体何があったの…?)
(次元門の予兆を感知した…、奴だ…)
(…!)
ついに本格的に動き出したかぁ…。
前回のアレが奴の起床による余波だとするなら…、今回のは意図的な妨害ってことだろうねぇ…。
(それで僕はどうすれば…?)
(世界樹北西側の海岸付近を監視してくれ…)
北西側というと…、唯一港が無いあそこかな…?
(…そこに次元門が…?)
(我らが使役者がそこに次元門を誘導する。 そしてその次元門から溢れ出てくる何かを、我ら三人で対処せよとのことだ…)
(じゃあ僕は海に逃げ出す奴がいないか監視してればいいわけね…)
(そういうことだ…、さっさと浮上して備えていろ)
(は~い…)
まだ眠かったけど仕方ないかぁ…。
どうせなら眠気が晴れる相手ならいいんだけどなぁ…。