表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
197/269

196 Side.ジズ 2




「ふむふむ…、体調も大分良くなったかな…」



 翼を伸ばし、身体が元の調子に戻っていることを再確認する。

 ベヒーモスとレヴィアタンも回復したようだし…、これで通常運営に戻れるかな…。


「……ん?」


 異様な気流の乱れ…、この感じは……!?

 ()が次元門を開けようとしている…!?

 急ぎ我らが使役者(マスター)に連絡せねば…!


我らが使役者(マスター)よ! 緊急事態だ!)


『…どうしたジズ…?』


(次元門出現の前兆を観測した…、()だ…)


『…!』


(このままでは原初の惑星(オリジン)の各都市の付近に次元門が出現する…!)


『……』


 我らが使役者(マスター)は思案しているのか少しばかり無言の時が過ぎる…。

 あまり時間の余裕は無さそうだ…。


 …ん? 別の奴の念話か…?



俺らの使役者(マスター)()の魔手が…!)


(ベヒーモス! お前も察知したか…)


 あいつも地脈を通じて前兆を察知したか…。


(おうジズ! それで、どうする俺らの使役者(マスター)…?)


『……次元門の出現位置を世界樹(ユグドラシル)の北西側に誘導する…』


 北西側は…、確か港も無い場所だったか…。


『ジズはレヴィに念話を送って仔細を伝え、共に北西側で待機…。 ベヒーモスは北西側と城塞の中間地点で待機…。 他の眷属達には私から伝える…』


(了解だ、我らが使役者(マスター)…)


(了解した、 俺らの使役者(マスター)


『……次元門から漏れ出た奴らは全て斃して構わない…。 ……()の最初の手だ…、心して掛かれ…』


 言葉が終わると同時に、念話が切れる…。


「病み上がり早々…、骨が折れそうだな…」


 愚痴を零しながら翼を広げ、北西側へ向けて飛び立った…。




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ