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195 Side.グーロ 8




 黒珠(こくじゅ)にその身を穿たれ…、魂諸共塵となって霧散してゆく神を騙る愚者…。

 黒珠(アレ)を四発喰らった程度で斃れるようじゃあ…、全くもってお話にならない…。

 アイオーンにすら劣る分際で…、よく神だなどと(おもいあが)れたものだね…。


 まぁ…、大半の奴らはその程度の者か…。

 さて…、と…。


「…それで…、どうする…マスター…?」


 マスターの背後に浮いたまま…、マスターに念話で問いかける…。


『…予定通りに進める…、…準備を…』


「…わかった…」


 杖形態から粘液形態に戻り、触手を空間全体に伸ばす…。


「………」


 空間のあちこちに触手を張り巡らせ…、神気を吸収しつつ目的のものを探す…。


 さてと…、ど・こ・に・あ・る・か・な…、っと…。

 …ん…、…思ったよりもあっさり見つかったかな…。


「…見つけたから引っ張り出すね…」


『…任せる…』


 マスターの声を聞きつつ…、()()を手繰り寄せる…。

 …よっこいしょっと…、…出た出た…。

 その球体の中には…、吸い込まれそうな闇が存在している…、何時見ても変な感じ…。


「…んじゃ…、マスター…」


『…あぁ…』


 マスターが球体(それ)に右手を翳すと…、球体(それ)は掌に吸い込まれて消えた…。

 マスターは球体を吸い込んだ掌を凝視し、確認するかのように握り込む…。


『…後少し…』


 マスターの呟きは…、私以外(他の眷属達)には聞こえなかった…。




※用語解説:黒珠(こくじゅ)

 宇宙一つに等しいだけの質量と重量を持った直径5mmの黒い珠。

 一つを惑星の大地に落とすだけで、その惑星を粉砕することが出来る。

 防ぐことは出来ず、宇宙一つ分を上回るだけの質量で軽減するしか耐える手段は存在しない。

 尚、数が増える毎に威力は乗算される。

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