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177 Side.帝国軍情報統括部




「…それで…、首尾は…?」


「今の所は予定通りです…」


「そうか…、引き続き気取られぬようにしろ…」


「各部隊に通達します…」


「うむ…」


 どうやらここまでは想定通りに進んでいるようだな…。

 このまま滞りなく進んでくれれば楽なのだが…、そう上手くいかないのが現実というものだ…。

 そら…、部屋に速足で近づいてくるものがいるぞ…。


「失礼します!」


 ほら来た…。


「どうした…?」


 速足のまま此方に近づきつつ、部下が報告する。


「王都に潜入中の者達からの連絡です」


 …何かあったか…?


「内容は?」


「どうやら徴兵の動きがあるようです…」


 よりにもよって今、か…。


「……感付かれたか…?」


「いえ…、王都にて立札を立て、大々的に呼び掛けているようです…。

 感付かれたにしては監視等も見当たらず…、恐らく…」


「偶然…、と見るべきか…」


「はい…」


 あまりにもタイミングが良すぎるが…、とりあえず今は横に置いておこう…。


「徴兵の募集期間は?」


「一週間のようです」


「…は? 聞き間違いか…?」


「いえ、聞き間違いではありません、一週間だそうです。 立札が立てられたのが昨日なので…、後六日ですね…」


 背凭れに背中を預け、掌で目を覆う…。

 色々と言いたいこともあるが…、一先ず呑みこむ…。


「此方の準備は…?」


「六日はかかりますね…」


 偶然にしてはあまりにもタイミングが良すぎる…。

 何かがあるのか…?


「六日以内に準備を完了させろ…。 お前は今の情報を持って元帥に報告しろ…」


「了解しました」


「各部隊に通達します」


 そう言ってそれぞれが持ち場に戻る…。

 しかしこの分だと…、作戦決行時にも何かが起こるな…。


「念には念を入れておくか…」


 そう言いつつ、通信魔道具を起動させた…。




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