151 Side.チルブリア
あぁ…、久しぶりの主様…♥
「フフフフフフフフフフフフフフフフフフフ…♥」
『…………』
主様の体温…もっと…♥
「ウフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフ…♥」
『………………』
主様の気配…匂い…♥
「ンフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフ…♥」
『……………………』
「…そろそろ離れる…、…チルブリア…」
…途中でしたのに…。
でも…ウフフ…♥
「ウフフフ…、そんなこと言わないでくださいなグーロさん…♥
久しぶりの主様なんですもの…、まだまだ堪能し足りないわ…♥」
「…だったらせめて冷気抑えて…、…玉座の周り凍ってる…」
「あら…?」
あらー…、玉座の周囲に一部階段まで凍ってますね…。
「………」
「………」
「……後で直すからもう暫く堪能しててもいいかしら…?」
「…私はいいけど…」
「ならもう暫くは……あるじさまー♥」
グーロさんの許しももらいましたしぃ……、もうちょっとだけ……ふへへ♥
…って……何か忘れてるような…?
「…はっ! 殺気……ごふぁっ!!」
「…やっぱり来た…」
巨大な何かに唐突に弾き飛ばされ…、床を跳ね転がる…。
…久しぶりすぎて忘れていましたわね…。
「…久しぶりだなボケ幽霊……、変わりないようで安堵したぞ……」
「ウフフフフフ……、お久しぶりねぇ、青チビ…、相変わらず暑苦しい拳ですこと…」
私の不倶戴天の好敵手───アグニル……。