145 Side.リース 5
アリス様とテレス様が退室したのを確認し、創造主様に話しかける。
「それでは創造主様、私も通常業務に戻ります」
『分かった…、下がっていいぞ、リース…』
「では、失礼いたします…」
一礼し、アリス様達と同じように部屋から退室する…。
そして急ぎ足で情報集中処理室へと向かい、入室する。
「状況は?」
入室して即座に、部屋の全員に声を投げかける。
「こちらは異常ありません」
「同じく」
「ありません」
続々と返答が帰ってくる…。
留守にしたのは僅かな時間だけども…、何時何が起きてもおかしくはない…。
「こちらもありま……! たった今、黒のNo.7にて次元侵食を確認!」
早速来た…。
「手隙の人員に連絡しなさい」
「サテュロス様達に伝えました。すぐにでも出撃するそうです。」
彼らなら問題はありませんね…。
「ありがとう…、皆もそのまま監視を続けていてください」
「「「「「はい、我らが統率者」」」」」
しかし…、また人員を追加してもらうよう創造主様に頼まなくてはなりませんね…。
管理するべき世界が増える毎に…、専属の人員が必要となる…。
一つの世界に一人だけとは言っても…、既にその人数は那由他を超えている…。
無尽蔵に作れるとはいえ…、世界一つを管轄できるだけの機械人形を造るのは、創造主様が直接調整する必要がある…。
近々私の性能も強化調整してもらう必要がありそうですね…。
「…! 我らが統率者、白のNo.403にて次元浸透を確認…、陰性反応ありです」
立て続けに厄介な…。
「創造主様に伝えて適切な人員を要請します、それまで監視を続けてください」
「はい、我らが統率者」
666の眷属達の誰かを派遣してもらって…、人員増加もついでに申請しましょう…。
後私自身の性能向上も……。