139 Side.エクスタシス 6
「…それではぁ、このままでよろしいのですねぇ?」
───えぇ…、ここまでは予定通り…、今の所は変更する必要はないわ…。
念話とはまた違う…、思念での会話…。
久しぶりの定期連絡といったところかしら…。
1年毎とはいえ…、しっかりとしておかないとねぇ…。
日々が濃いからうっかりすると忘れそうになるし…。
───引き続き…、監視と助力をお願いね…。
「了解しましたわぁ。」
そう返事をしたところで…、近くに気配を感じるのに気づく…。
これは…、フィロンちゃんの気配…?
部屋の外から……、あっ、離れていくわね…。
───……解ってると思うけれど…、くれぐれもごしゅ………、か、彼にはバレないようにね…。
念話は繋げてないし…、他の子達には聞こえていないはずだから大丈夫なはずだけれどねぇ…。
それにうっかり口を滑らせているけれど…、そんなに忘れられないのなら、私を介さずに直接我が主様をサポートすればいいと思うのだけれど…。
───それはダメよ…、彼と私が直接出会うのは…、もっと後のことなのだもの……。
そわそわしてるのが思念越しに伝わってくるのよねぇ……。
もっと毅然としてほしいものだけれど…。
───…と、とにかく!…頼んだわよ…、エクスタシス…。
「心得ていますわぁ…、創造主様ぁ…。」