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124 サテュロスの憂鬱
「…………」
「…お…おぉ…ぉぉ…」
「………はぁ…」
うぅ…、空気が…重い…。
「…………」
「…ぉぉ…ぅぅ…ぁぅぅ…」
「…そろそろ起き上がったら…?」
グーロが床に倒れて呻いているシメールに声をかける…。
「…………」
「余韻がまだ…、響いてて……」
「…やっぱりシメールとは…、…相性悪かったみたいだね…」
「……ごめん…」
「…サテュロスが謝る必要はないよ…。 …軽率だったシメールが悪い…」
「…ぁ…ぁぁ…ぅぁぁ…」
「…何時まで呻いてるの…」
「ぐぺっ!?」
「あっ」
シメールがグーロに蹴り飛ばされて…、床を盛大に転がる…。
「ぉぁぁぁ………」
「…サテュロスもあまり気にしないように…」
「うっ…、……はい…」
「こっちの方も気にしてくれると…、ありがたいんですが……」
「…大してダメージないでしょう…?」
「いや…、流石に鳩尾は…痛いってば……」
やっぱり…、あまり力を使うのは……。
うぅ……、主様ぁ……。