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2020年6月18日 とあるラノベの構成を調べてみた

 ダラダラ小説を書いていると、構成としてどのようなものが正しいのか分からなくなってきました。


 と言うわけでここで一つ、一流のプロの作品はどうなのか、単純に読者として読むのではなく、構造の検証を行ってみることにしました。


 ネタバレにもなるため、タイトルは伏せさせて頂きますが、題材としたのは、とある老舗ラノベの一冊です。続き物ではありますが、たまたま、一冊でほぼ完結した話になっていたため、それを対象に構成を調査しました。


 なお、1ページあたりの文字数は横16文字縦40文字、総ページ数は278ページ(挿絵10ページを含む)となります。


 厳密に測ったわけではありませんが、文字の充足率を50%と仮定した場合、1ページあたり320文字、一冊あたりで8万6千文字弱、と言う事になりますね。


 なろう小説で換算すれば、10ページでおおよそ1話分、と言った所でしょうか。


 さて、調査方法としては「場所」を基準に切り分けました。一番左の数字が、その場所が何ページ続いたのか、次に場所の名前、そして、内容となります。


●第一章(65ページ) 導入部。状況説明及び敵との遭遇。

17頁:宿の飯屋:導入部。野盗の話が出て、10日間雇われる事に

10頁:郊外の森:ゲストキャラに情報を教えて貰う。

11頁:怪しい所:敵と遭遇。戦闘5頁、敵撤退。友人と遭遇。

12頁:迎賓館 :友人と会食、近況情報交換。

12頁:宿   :夕方から夜へ。

 3頁:翌朝の宿:友人行方不明を知る。


●第二章(57ページ) 主人公側の戦力強化と敵の情報を知る段階。

 5頁:迎賓館 :行方不明に関する情報交換。

32頁:怪しい所:行方不明だった友人を含む二名と合流。敵との戦闘15頁、敵撤退。

20頁:迎賓館 :状況確認。敵の正体を知る。最後のシーンで街が攻撃を受ける。


●第三章(68ページ) 敵との抗争。一時撤退の後、攻略法を思案。

 4頁:迎賓館 :テラスにて、攻撃を受ける街を確認。

27頁:郊外の森:敵と遭遇。戦闘13頁、主人公側撤退。

13頁:廃坑  :戦闘のデブリーフィング。

 4頁:郊外の森:夜。情報収集中の敵と遭遇。そのまま逃走される。

 9頁:宿   :遭遇した敵の情報確認。

11頁:廃坑  :主人公側の武器を強化する。


●第四章(78ページ) 敵との最終決戦。

73頁:森   :数日後。敵と遭遇、一戦目(12頁)、二戦目(5頁)、ラスボスとの三戦目(27頁)を含む。

 5頁:街の門前:エピローグ


 こうしてみると、やはり王道ど真ん中の展開と言えるのでしょうか。


 第一章で導入となり、第二章で話を広げ、第三章で一度挫折があるものの、第四章で大決戦の末、大団円、となります。


 ざっくりしたネタ出しのみで当てもなく書くのではなく、きっちり構成を考えて書いているから、こうしたしっかりした形になっているんでしょうね。


 ちなみに各章における戦闘シーンの割合は以下の通り。


第一章( 5/ 65ページ: 8%)

第二章(15/ 57ページ:26%)

第三章(13/ 68ページ:19%)

第四章(44/ 78ページ:56%)

合計  77/268ページ:29%


 第四章の決戦シーンは、ほぼ戦闘シーンで埋め尽くされている事が分かります。


 戦闘を含まない各シーンの滞在時間は、おおよそ10ページから20ページという所になります。読者の集中力から考えても、この辺りが基準なのでしょうね。


 次に発表する小説では、このような構造も踏まえて進めていきたいと考えている今日この頃です。

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