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TS娘に蔑まれながらチョコを貰おう!

作者: totto

パンチラや、ちょっとした特殊性癖っぽい表現がございます。

嫌いな方はプラウザバックをお勧めします。


※この作品は、来宮悠里(@yuris_yu1129)さんと 伊巻てん(@10pest_ten)さんのやり取りから発想を受けた物となります。

↓元URL

https://twitter.com/yuris_yu1129/status/963556556074708992

「頼む! バレンタインにチョコが貰えなかった俺にお恵み(チョコ)をッ!」

「はぁ?」


 部屋の中で、男子が美少女に土下座をしていた。

 そして必死に頭を下げる男子を見つめる眼は、とても冷ややかだ。


「おまえ、誰に向かって言っているのか分かっているのか?」


 頭を下げられている美少女は、似つかわしくない乱暴な言葉遣いで問いかける。


「もちろんさ!」


 彼女の言葉に、無駄にいい笑顔で答える男子。


元は男(・・・)の俺が、何が悲しくて男にチョコを上げないといけないんだよ」


 そうなのだ。

 彼女は少し前まで男の子だった。


 難病奇病と名高い『トランスセクシャル病』通称『TS病』。

 発病するのは思春期の子供たち。それも100万人に1人という割合で突如発症してしまい、予防すらできない病気。

 今では、TS病に罹った子供たちをケアする対策が政府によって行われているが、今は置いていこう。


 くしくも、そのTS病に罹ってしまったこのTS娘は、目下の男子とは幼稚園からの幼馴染であり親友。

 関係は性別が変わった今でも続いており、バレンタインが過ぎた今日もバカ話に花を咲かせていたところであった。


「一生のお願いだ。女子から1つも貰えなかった哀れな子羊に、どうかぁぁぁ!」


まるで女王様に献上物を捧げるかの如く、頭上に手をかげる。

その手の中にはラッピングされたチョコレートの箱。


チョコ(これ)を……渡せばいいのか?」


 もちろん、すご~く嫌そうな顔のTS娘。

 それでも一応親友の頼みなので、汚物でも触るようにソッと持ち上げる。


「ありがとう心の友よ!」


 こんな事で、そこまで喜ばれるのは……と微妙な気持ちになるTS娘。

 しかしそれで終わりではなかった。

 

「じゃあ、まずはそこの机に腰かけてくれ」

「はっ?」


 なんで手渡す(・・・)だけなのに、机に座る必要があるんだ?

 そう思っていると、


「そして、チョコレートを足の指で挟んで食べさせてくれ」


 親友のセリフでTS娘は一瞬頭の中が真っ白になった。





 セーターにスカート。もちろん部屋の中なので靴下なんて履いていない。


「これで……いいのか?」


挿絵(By みてみん)


 律儀にも親友の言葉に従い、箱の中にあるチョコレートを右足の親指と人差し指で挟むTS娘。

 もちろん言葉と目線はとても冷めており、一部の特殊性癖の方々から喜ばれそうなシチュエーションだ。


「さすが親友!」


 そう言ってTS娘からのお恵み(チョコ)を頂くため、四つん這いになっている親友。

 

‟美少女に蔑まれながら、ご褒美付き(・・・・・)で足に挟んだチョコレートを食べさせていただけるなんて! 何ごとも、言ってみるもんだぜ!”


 ご褒美。

 それはパンチラ。


 長いスカートは鬱陶しいと、ミニスカートを履いて来たTS娘が机に座って足を上げれば簡単に見えてしまう。


 瑞々しい太ももを惜しげもなく晒し、その付け根にあたる部分には白色の布が。

 親友の目線からは、丁度良くチョコレートの後ろにパンツが見えており、茶色と白の対比がとても輝かしく観える。

 いつまでも眺めていたい。

 心で涙を流しながら、今の幸運を噛み締めた。


 そしてTS娘のほうはというと、


‟うわ、これ生チョコかよ……。常温に置いてあったせいで溶けてきた…………”


 ただでさえ嫌々やっていることが、さらに不愉快になる。

 加えて親友は眺めているだけで一向に食べようとしない。


「ほら、早く食べろよ……ん?」


 自分で頼んでおきながら食べもしない親友にだんだんと腹が立ってくる。

 彼が何を熱心に見ているのか。そう思い目線を追ってみた。

 目の前には溶けだした生チョコがある。そして、その向こうには開けっぴろげになったスカート。

 そして、そこから除くのは白い三角地帯。


「ありがとう!」


 四つん這いのまま親指を立てて、今までにない笑顔の親友。

 彼女の心が男のままだといっても、下着を見られて喜ぶ性癖はない。 

 その笑顔で察したTS娘の表情は、汚物を見るものへと変化したのは言うまでもない。


挿絵(By みてみん)

 

「はよ、食え」


 ゲシッ


「ブフォア!?」


 無性に腹立たしくなった彼女は、親友のニヤケ面に渾身のケリをお見舞いした。

 よほど良い感じに入ったのか、後ろにひっくり返って気絶する親友。

 しかし、チョコレートで汚れた顔は満更でもなさそうな表情だった。


「はぁ~最悪」


 深いため息とともに愚痴を零すTS娘。

 その後、親友が目を覚ました後も不機嫌なままで、機嫌を直すのにとても苦労したとか、しなかったとか。


 さらに、ホワイトデーには特殊性癖に目覚めた親友から変なもの(・・・・)を貰ってTS娘が不機嫌になるのは、また、別のお話。

ご堪能いただけたのなら幸いです。

下のほうに感想や評価する場所がございます。

そこで、感想や評価でご反応をいただけたら嬉しいです。


大きいサイズの絵はこちら

https://www.pixiv.net/member_illust.php?mode=medium&illust_id=67302500

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― 新着の感想 ―
[良い点] これぞTSの醍醐味がチョコに凝縮されたような作品。(意味不明) しかも挿絵付きという破壊力。つおい。 [気になる点] …貴方が、神ですか? [一言] tottoい(尊い) TSは文化(不倫…
[良い点] めっちゃすきです! 冷ややかな目をしているTS娘が最高すぎます。 足の指で溶けてるチョコとかえっちすぎましたし。
[良い点] キー! 開きかけてた扉が完全に開きました。 バタン! 新しく扉が開きました。 ピカー! 既に開いていた扉の奥から光が溢れ出した。
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