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モブの元RPGの進め方  作者: O.F.Touki
二章 西の国
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21話 『戦友同士』

バルカスをダボに託し、ビンセント達はレーン城のベッドルームへと戻る。

【レーン城】

「さて、じゃあ俺等はどうするか」

 レーン城のベッドルームに戻ってきたついでに、ハコの漏らし汚れを境界で分け呑んだビンセントは、カミラとミルを見て考えていた。

 ハコは自身の股の濡れと臭いが無いことに驚き、気が付かれないように、しかし全員にその様子を気づかれながらも股を確認していた。

 そんなハコとシュルツは、ビンセント達を見ながら何やら二人で話しており、ついにはシュルツとビンセントの目が合う。


「あの、ビンセント様」

「何故様なんですか? 普通にビンセントでいいですよ」

 エルフの本能なのか、ビンセントを見ていると長い耳が下に向く。

「で、ではビンセントさん。バルカス様とはどのようなご関係なのでしょうか」


 答えは、『パッシィオーネぶっ壊し作戦で雇われた用心棒』となるが、今や友人ともいえる。

少し答えに悩んだビンセントはカミラの方を見ると、カミラは微笑んで頷いた。


「うーん、色々ありましたが、強いて言えば短いながらの戦友です」


 戦友。この言葉を聞いたバルカスにとって長い間戦友であったシュルツとハコは、自分の隊長であり姉貴分、また国王が、目の前のビンセント達に接するさっきの態度を思い返せば、それも納得の事であり、

恐れも消えて安堵した。

 少なくともバルカスは、パッシィオーネのような強大な敵の組織と接する時であれ、いくら力の差があっても決して敵対心を隠さず、笑みなど皆無、接し方もできる限り一方的であった。

それに比べてビンセント達と接する時は、バルカス自身も三人を気遣い、また対等に話して笑みまで見せていたのだ。

 戦友という言葉はその通りであり、互いを強要をしない戦友なのだろうと二人は思った。


「戦友ですか、私もバルカス様とは戦友です! 」

「私も! 私も戦友ですよ! 」

 警戒がやっと解かれたのか、シュルツにつられてハコも明るい表情をしている。

「戦友……いい響きですね。今日はバルカスに西部の案内と、戦友と会わせたいと言っていたのですが、改めてお会いできてよかったです。シュルツさん、ハコさん」

「こ、こちらこそです! 」


 ハコが持つカミラに握り潰されたの剣は、形が大きく変形してラック装備に装着できないでおり、ハコはその剣を両手で大事そうに抱えていた。


「……その剣大事な物だったのかしら」

 カミラは剣を抱えるハコの様子を気にかけて近寄った。

「あ、いえ。ただ装備ができないだけで……ごめんなさい」

「少し貸してみて」

 カミラの言葉に、手の濡れは無くなったが恥ずかしみ、素直にそのことを伝えた。

「あの、すみません。私、その……、先程、その、失禁してしまいまして……。その、手が汚れて、いるので……」


 カミラはそれを聞いて思い出すが、ハコの下半身が濡れていない所を見て、ミルと遊んでいるビンセントに確認をとった。

「ビンセント。もしかして境界で汚れとってくれたりした? 」

「うん? 一応、汚れは完全にとったけど。気になるならシャワーを浴びるといいかも」

「――だそうだよハコちゃん。気にしないで! 」

「えぇ?! そ、そんな、そうなんですか?! ……ありがとうございます」

 ハコは恥ずかしがりながらも、カミラに柄を向けて剣を手渡す。

「コレ、バルカスの剣の形状に似てるわね」

「あーっと、そ、それは……」


 ハコの剣は今『くの字』に変形している為分りにくいが、ガードの無い処刑人の剣を一回り大きくしたような、またバルカスの剣を一回り小さくしたような剣であった。

 ハコはカミラにそう言われると、少し恥ずかしんでモジモジしていた。

ハコの代わりにカミラの言葉に答えるよう、シュルツがハコに近づいてその剣を見た。


「カミラさんの仰る通り、この剣はバルカス様の大剣を模した物です。ハコはバルカス様が大好きなので、武器も同じ物を使いたがったのですが、バルカス様の大剣は重すぎてハコには扱う事が出来ず、小さくした物を作って扱ってるんですよ」

 シュルツの説明にカミラ達三人は口揃えて納得するが、ハコは顔真っ赤にしてシュルツに突っ込みを入れる。

「ちょっとシュルツ! 人前でそんなこと言わないでよ! 」

 ハコの拳がシュルツの腹を襲う。

(……やっぱりハコちゃん、バルカスに似てる)

 その様子を無言で見つめるカミラは、ハコのバルカスと合わさる部分を再確認した。

それと同時に、剣を駄目にしたことを悪く思った。

「うーん、じゃあやっぱりこの剣大事よね。形だけでも元に戻すよ、望むなら完璧に直すけど」

 カミラの申し出に恐れ多く思ったハコとシュルツは揃えて遠慮した。

「いやカミラさん大丈夫ですよ! 」

「そうですよ! 元々私達が悪いので、それにこの剣数本ストックありますので! 」

「そうなの? 二人が良いならいいけど……」


 カミラは『くの字』だったのを真っ直ぐに曲げ直した剣をハコに返した。

会話の最中に素手で剣を曲げ直す姿を見ていたハコは、少し震えた手でその剣を受け取った。


「あ、ありがとうございます。カミラさん」

 剣身にはカミラの握った手の形が残るが、曲がりが無くなったので、ハコは剣をそのままラック装備に付けて背負った。


「それにハコは、こう見えて弓の方が得意だったんですよね」

「うー、それでも私は剣がいいの! 」

 ハコの言葉を聞いて、ビンセントは撫でていたミルを連れて近寄り、境界を開く。

「ちょっとバルカスの大剣振ってみたらどうですか? 折角ですし」


 バルカスの大剣がハコ憧れの剣と知ったビンセントは、丁度その剣を自分が持っている事を思い出し、

ハコに持たせてあげようと思った。

彼も昔は、憧れの武器を持ってみたいという思いがあった為、ハコの気持ちはよく分る。


 境界からはバルカスの大剣がはみ出し、ビンセントが抜き取った。

ビンセントにしても重量を感じるこの剣は、大きさ以上の物を感じる。


「あわわわっ、そ、それはバルカス様の大剣! 」

 大剣を見て興奮を隠せないハコは、ミルの食事前の様に鼻息荒く、手は空を揉むようにして剣を眺めていた。

 ビンセントは両手で大剣を持ち直し、柄をハコに向けると両手で握らせた。


「はぁ、バルカス姐の剣……バルカス姐の――」

「じゃあ離しますね」

 ビンセントが大剣の刃の腹から手を離すと、大剣を持ち支えるのはハコの両手のみとなった。

ハコは巨大な刃の重量を上げることができず、金属の塊はそのまま床へと落ちた。


「ぅん――――ッ!! 」

 ハコが踏ん張り、細い腕に筋肉が浮き出る。

「フンヌッンフンッ!! 」


 気合を入れて力を振り絞るも、床からわずかに浮き上げるのがやっとであった。

ハコは綺麗な顔であるが、力を振り絞る為に歯を剥き出して、四白眼になる姿を見ているミルは応援をしているが、ビンセントとカミラは表情には少ししか漏れていないが、心の中では苦笑せざる負えない。

(これは、なんだかな。バルカスの人外が再確認できた)


「ぐぁぁあッ! スキル『身体強化』『パワーレイズ』! 」

 身体能力向上系の強化スキルを使用して更に力を振り絞ると、大剣の剣身はなんとかハコの膝程の高さまで持ち上がったが、それだけで精一杯の様である。

脚と腕が振るえ、顔は血が登って真っ赤である。


「ぐぅ、駄目だ――」

 ハコは力尽きて、剣身は落ちてベッドルームの石床を欠かせて止まった。

「まぁ、よくやったよハコ。少し持ち上がったじゃないか」

 シュルツに宥められて悔しがるハコだが、やはり戦闘で使うとなると難しいことを改めて実感した。

「あ、そういえばシュルツは扱えるの? 」

「俺は無理だ。浮かせることもできんよ」


 シュルツもハコ同様に細く、決して体格が良いわけでは無いが、細いながらもしなやかな筋肉は、手軽な得物を扱う際には化けるものだ。

 その為シュルツは、自分が大剣を扱うのは無理だと割り切っているので、ハコの様な悔しさも無い。

「俺は大剣ではなく、これだからな! 」


 シュルツの腰に掛けてある二本の武器は小さく、小さなガードの付いた三十㎝も無い程の、鋭利に尖った刺突武器である。

「刺突武器ですか、なんだか懐かしいです」

 闘技試合を思い出して笑うビンセントだが、その時の肝心な勝負はあっけなくて苦笑してしまった。


「あ、あの、ビンセントさん! バルカス様の大剣ありがとうございました! やっぱり今の私ではまだ扱えないみたいです、えへへ」

 悔しさも抜けたのか、『今は』まだ扱えないという、決して諦めていない様子でビンセントに礼を言った。

「いえ。また、バルカスが許せば試してみるといいかもしれませんね。今回は無断なので、内緒です」

 バルカスに愛剣を無断使用した事を心で詫び、ハコと共に約束をする。

「はい、内緒です! 」

 ミルはシュルツの後ろに回り、興味津々に刺突武器を見つめていた。

「刺突、武器っていうんだねこれ」

「お、ミルはその武器を見るのは初めてか? 」

「うん、私武器は全然分かんないよ! 」


 普通の剣や大剣、またパッシィオーネのマフィア組織戦闘組員が持っていた杖等は見覚えがあったのか、そんなに反応しなかったが、刺突武器には興味津々である。


「あ、ミルさん。触ったら危ないですよ! 」

 急に動けば武器もまた動く為に、下手に身動きが取れないシュルツは困り固まっていた。

しかしミルはいくら刃に触れても傷がつかない。

そこでビンセントとカミラはある予感がしてミルに注意した。

「あ、ミル。危ないよ」


 シュルツの言う危ないとはミルが傷を負うかもしれないという事だが、ビンセントとカミラが言う危ないとは、ミルが刃に触れることにより、刃が潰れてしまうという心配であった。

「あ、うん。ごめんなさい! でも凄い尖ってる! 」

 素直に初めて見る武器の感想を言ったミルであるが、案の定武器の刃は丸くなってしまった。

このことを知る者はいないが、刃が無くなった事を察するビンセントとカミラは、心の中でシュルツに対して謝っていた。


「ほらミルおいで」

 カミラに呼ばれて駆け寄るミルは、カミラに抱き着いて頬で擦り寄った。

「刺突武器にも刃はありますが、斬るより突くのを主な攻撃方法としています。敵の隙や、ガードや装甲の隙間を狙って突き刺す武器です! 私は筋力こそあまりないですが、俊敏なほうなので、この手の武器は得意なんですよ! 」


 ビンセントは感心し、過去の刺突武器を使う人々を思い返していた。

恐らく、シュルツの戦闘での考えとしては攻撃を受けるのは愚、できる限り避けて対処するのだろう。


 ビンセントが思う中、刺突武器を扱って死んだ者は決まって、攻撃を受けた隙にもう一本で突き刺すという立ち回りであった。

モンスター相手ではそもそも細い武器の分ガード力に乏しく、刺突武器もろともに体をへし折られて潰されたり、人型魔物と闘う時であっても防御に回ってしまったが最後、受けた攻撃の威力にそのまま殺されていた。


 体が細く、確かに力もないシュルツが、刺突武器を持ってしてバルカスに付いて生き残っているという事は、避けを最優先に考える立ち回りなのである。

 攻撃というのは、隙の隙を、絶対ともいえるその間を縫って放つ急所に向けた刺突のみだろう。

隙が無い相手、仕留められない相手とは戦わず、逃げる。

そういう風な雰囲気を、シュルツから感じ取る。

(なるほど、自分の特徴をよく分かってるんだな。シュルツ君はそうだが、なんだかんだ言ってハコちゃんも凄そうだ。俺にも負けない、いい相棒達がいるなバルカス……。いいや、俺の相棒達には敵わないが)


 暫くそのまま話す中、ミルとカミラはベッドに勝手に寝っ転がっている。

「あ、すみませんここで長々と。皆様はバルカス様に西部の案内をしてもらってるという事で、もしよければ、私達がシザ国西部をご案内致します! 」

「え、いいんですか? でもお仕事がお忙しいんじゃ――」

 シュルツの申し出に喜ぶが、国務の事を考えてビンセントは遠慮した。

「大丈夫です! こう見えても、先の事までやってますので、ちょっとやそっとな事件では――」


 ビンセントの心配をよそに心配はないと言うシュルツであるが、ちょっとやそっとの事件と聞いてビンセントは言葉を加えた。

「近々、ギルドと国からパッシィオーネが討伐されたっていう事が発せられると思いますが、バルカスから聞いてますか? 」


 微笑んだまま表情が固まって沈黙するシュルツとハコを見る限り、バルカスがそのことを伝えていないのが、ビンセントにも目に見えて分かった。

(あれ、もしかして本当にバルカス何にも伝えてないのか……。それとも今日紹介する時に伝えるつもりだったのか……)


 ビンセントが困った顔でいると、ハコは、恐る恐る答えた。

「い、いえ。一昨日に、パッシィオーネを近々潰してくるとは、伝えられてましたが。えっと、まさか、もう潰されたのですか? 」

「実際に行動したのとパッシィオーネを壊滅させたのも昨日で、東部での情報処理と、ギルドへの報告も昨日済みましたよ」


 初耳というか、理解が出来ないというような表情を浮かべる二人であるが、討伐は事実済んだのだ。


「本当、なんです、ね。ビンセント様が仰るならば……」

 再び敬称が変わるハコに疑問を持つビンセントであるが、どうしようもない。

「もしかして、短いながらの戦友って、バルカス様と皆様でパッシィオーネを討伐されたのですか?! 一体どこからそれだけを出来る軍勢を……」

「いえ、軍勢はないですが、バルカス含めて四人でパッシィオーネを攻めてきました」

 顔が青くなる二人は、怯えるあまり意識せず手を握り合っていた。


「あの、大丈夫ですか? 」

「だ、だだッ大丈夫です!! 」

「パッシィ、パッシィオーネの件は、情報処理は東部のダボ様が管理し、その後起きる統括を西部メインでやっていくと伝えられているので……」

「そうですか。因みに今回のパッシィオーネの件で、解放した奴隷がいるんですが、その解放奴隷が今丁度西部に近づいてきています。その人達の出迎えと管理を、到着するであろう今日の夕方から開始しますので。改めて宜しくお願いします」


 バルカスから推測で伝えられ、改めて初めてビンセントから聞かされた現状況を二人は頭の中に叩き込む。


「その解放奴隷達は、……何人程でしょうか? 」

「うーん、大体百人か、百五十か……ですね」

「……わかりました。奴隷を解放するかもしれないとは伝えられておりましたので、その後の土地と住居の割り当て、後名前が無い場合名前の登録をしなければいけないですね」


 シュルツとハコの中でやることが決まった。

しかしやることが決まったとはいえ、ビンセント達を案内すると言った手前、行動に起こせなくなった二人は目を合わせて固唾を飲みこんだ。


「やれることが分かってよかったです。それでは、バルカスを迎えるのは夕方ですので、もしシュルツさんとハコさんが来るように伝えられているのならば、準備をしてもらえればと思います。

一応『境界』で覗かせてもらいますけどね。ですから、私達にお構いなく。やらなければいけないことをやってください」

 ビンセントが気を遣って言った言葉は二人にも通じ、二人は互いに頷く。

「ビンセント様、ご案内をすると言った手前ですが、申し訳ありません。バルカス様にかわり、国務の為に戻らせていただきます。お心遣い、感謝致します」

 二人は跪き、深く頭を下げて礼を言う。

「いや、『様』なんてつけないでください。それに、当然ですよ。国を動かせる身なのですから、この出来事を良い方向にもっていってください」

「――必ず」


 二人は立ち上がると、シザを見て回る予定であったビンセント達の事を考えて勧めた。

「もしよろしければ、是非ともこの城内を見ていってください。バルカス様の館に招かれて入ったとのことなので、この城内で入っていけない場所はございません」

「ありがとうございますシュルツさん、ハコさん。あ、後、私達が急に途中で消えても気にしないでください」

「承知致しました! それでは、失礼致します」

 シュルツとハコの二人は再度お辞儀をして、ボロボロのベッドルームから出ていった。


 三人に戻ったビンセント達は、互いの顔を見て微笑んだ。

「じゃあ、お言葉に甘えて城内見て回った後、東部にミルの帽子を買いに行こうか」

「やったー! 」

「お昼くらいには東部に行きましょうか。今日は何食べようかしらね」

「あ、そうだ。東部行ったら換金所探そ」


 目的が決まったビンセント達も少し遅れてボロボロのベッドルームから出た。

バルカスがシュルツを投げ飛ばした時に壁に開いた大きな穴は、王座の間に瓦礫が散らばり、異様なベッドルームが丸見えであった。


「……まぁ、バルカスもあのベッドルームには何も言ってなかったし、あの状態で普通なんだろうね」

「そうだが、瓦礫だけでも片付けてやるか」

 ビンセントは境界を開くと、王座の間に散らばる白石の瓦礫を呑み込み、穴の傍に積み上げて並べた。

「これで修理する時に分かりやすいだろう。それじゃあ行こうか」

「そうね」


 カミラがミルを見ると、ミルは王座をじーっと見つめていた。

「座ってみたいの? 」

「特別って感じ! 」

「はははっ王座だからな! 王様の椅子だ、特別だぞ! 」


 ビンセントとカミラはミルを連れて王座に近づいた。

段々を上り、石造りの椅子だが、皮と布や毛を駆使して、非常に豪華で柔らかい椅子だ。

普通の椅子より高い位置に座があり、座る為に踏台がいる程である。

 ビンセントはミルを抱き上げ、椅子に座らせてやる。


「うぉ――ッ! ふっかふかだぁ!! 」

 座り心地の良い椅子に、存分にふかふか具合を堪能するミルであったが、何を思ったのか飛び降りて戻った。

「あら、もういいの? 」


 カミラの脚にすり寄るミルにとっては、どんなにいい椅子であっても、カミラの膝上と膝枕、ビンセントの肩車には敵わないようであった。

「うん。私には二人がいるから、いい! 」

「ははは、そうか! じゃあ城内見て、昼飯食いに行こうか! 」

「おー!! 」


 ビンセント達は、レーン城の王座の間をまっすぐ歩いて、廊下に続く扉を開けると、レーン城を興味のままに、また仕事の邪魔をせずに見て回った。


カミラの膝上、たまらん。byミーレアイン・キースゼーレ

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