#1 とある出来事
希「あ!零!勉強でわからないことがあるから教えて!」
零「え。やだ。」
希「いいじゃん。零は頭がいいんだから。おしえてよ。」
零「やだって何回言ったらわかんの?今日も部屋に入んないで。」
希「零ごめんね。わかった。入んないよ」
零は自室に行き何かを始めた。零が自室に入ったのを確認して希は盗み聞きをした。
零「ふふっ。この世界はもうすぐ破滅するわ。もしあの子が聞いているなら死を選ばせるしかないわね。聞いてないことを祈るしか・・・。」
希(嘘・・・。零が・・・。)
零「ふふふっ。これをこうして・・・。出来たわ。ねぇ✕✕、これでできるのね。」
ガタッ
零「誰かいるの?」と同時に扉を開けた。
零「なんだ。あんただったのね。なんか用?」
希「べ、別に・・・。何もないよっ・・・!?」
零「まさか、話を聞いてたりしてないよね?」
希「き、聞いてないよ・・・!世界がどうとか・・・。」
零「結局聞いてんじゃない。嘘はつかないでって何回も言ったでしょ?」
希「ごめんなさい。」
零「死にたいの?」
希「嫌だよ。死にたくない。何でもするから許して?」
零「無理よ。悪魔と契約したのだから。ふふっ。」
希「なんでよっ。なんで契約なんかしたのよ。その悪魔に会わせて。」
遥「あらー?私ってば呼ばれちゃったのー?なんか嫌ね。この感じが。」
零「ごめんね遥。私の妹がうるさくて。呼べって言われたのよ。許してくれるかしら?」
遥「ちっ。ふざけちゃってんのー?レイは許してあげてもいいよー。」
零「ありがとう。」と言い笑って見せた。
希「ちょっと、私のこと無視してんの?」
遥「は?何言っちゃってんのー?名前も知らない人に関わる必要って無くない?」
希「ふざけないでよ!私は零のいもうとなの。零を解放してくれない?」
遥「ふんっ。別にいいわよ。その代わり・・・。」
零「私が死ぬことになる。」
遥「それでいいのなら開放してあげてもいいわ。」
希「・・・。じゃあ、開放しなくてもいい。けど…」
遥「けど?」
希「私…私も契約していいかな…?」
遥「いいんじゃない?」
希「えっと、その悪魔は…?」
月香「私よっ!!」
希「あ、あなたが…?」
そこにいたのはふわっとした髪の毛。背の高さは希よりも低い158cm位の女の子だった。
月香「えっと、よろしくねっ!」
希「はいっ!よろしくです!」