ヒカルちゃんの謎
俺は今まで
何をして来たんだろう
そしてこれからも
変わり無さそうだ
全てが謎です
あなたの事は
全てが謎になった
その日から
人の心は
わからない、けど
あなたの行動は
大胆ずいぶん
今も少し
信じて無い、けど
あなたの太鼓は
今 僕の部屋
ゆるんだ革が
ポコリと鳴る
僕がそっちへ行くのは
たぶん
もう少し先の
予定のつもり
でもちっとも信じて無いのさ
人は塵に戻るだけさ
だから息を吸う
あなたの塵が少し混じる
だから太鼓を叩く
夜中にうるさいと怒られる
やった!
あなたの一部は今も
エイトビートで鼓動しているよ
だから光っているのさ
つまり光の方向の性さ
地下に 育った
モヤシの様に
優しいあなたと
最後に何を話たっけね
X軸は俺
Y軸が君
そこに流れる
奇跡の放物線
交じり合って
光の方向に伸びる
奇跡の放物線の
登り際の軌跡
#######↓ZONE−50℃#######
「賢者は死を語らず」と言いますが、近親者の自死という出来事があり、その事しか考えられなくなった時期に、詞を書いてもその事しか頭に浮かばず出来たポエムです。
それは人事では無い、何処か自分の事の様な納得というか、分かる様な気がしたからかも知れません。それほど彼との類似性が多かったと思います。もちろん人格も性格も状況も違ったのですが、変な真面目さや焦燥感、存在の希薄さ、無気力などが似ていました。
何処か突き放したくて「謎」という形で死を遠ざけようとする部分がありつつ、「交じり合う」という一体感を求めていたり、支離滅裂な所がありますが、正しくその時の私の頭の中が混乱していたんだな、と振り返ります。
一人称も俺→僕→俺、と定まらないし、太鼓でエイトビートを刻むなんておかしな状況ですよね。
これを歌にしたり、ましてやここでサイトに載せるなど「賢者は死を語らず」どころの話じゃないですが、まあ賢者ではない凡人ですし、ある意味これも彼の塵の一部が私のフィルターを通して生きている証という事で、許して貰おうと思います。
次回予告「中ぐらいに悲しい」