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夜と
夜の影
交差して濃い
部分を選んで
帰る
フワリとした
靴底を
信号ありの
黄色が
右へ左へ
仕分ける
風は凪ぎ
心も凪ぎ
ただ
影をふんで
帰る
ゆっくりすぎる
時間の消費
同じ時間を
君は吸って
吐いているだろう
境界はあって
僕とは違うけど
同じ0時を
まだ
生き延びてる
#######↓ZONE-50℃#######
酒を飲んだ夜道に感じる息吹とは、寝静まった住宅街でも、繁華街でも、速度の差こそあれ、濃く生暖かいです。それは自分の呼吸が緩く静まりかえっているせいでしょうか?
利害のないところには、希薄な関係者しか集まらず、利害が絡むとややこしい人間関係の軋轢が燃焼しますが、夜のひと時だけ訪れる静寂に、都市部だからこそ敏感になったり、田舎だからこそ何かが起きたりします。
それでもこうして何かを書いている内は、生きてるんだなぁ、と生を確かめる事ができる。だから何かを書く、という動機もあるのかなぁ、などと思いました。




