表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
42/69

圧下水底

 カバンの中の


 生花


 体温で


 体重で


 潰れてる


 [圧下(あっか)にて]


 小さな赤い


 花束に


 込められた


 思いも


 喜びも


 [呼吸を忘れ]


 俺の都合で


 気温で


 溜息で


 曇って行く


 保温のまま


 [口を開けたら]


 夏の湿りと


 生け花が


 カバンの中で


 昼の弁当箱と


 生息する


 [水底(すいてい)だった]


 奪い合う


 心を置いて


 花の優雅さ


 弁当の温もり


 空間


 [見上げれば]


 臭いと


 匂いが


 交錯する


 密室に


 篭るのは


 [圧の正体]


 残滓だ


 [人の残滓]


 そこには居ない


 [残り香だけが]


 空間を支配する


 [救おうとしても]


 救えない


 [当たり前だ]


 困るのが


 [常態であり]


 皆の状態


 [せめて]


「助けて」と


 [救いを求める]


 度量くらいは


 [保存しよう]


 圧下水底に







 #######↓ZONE-50℃#######







 超高齢社会、2015年問題から2年も経って、ますます問題は色濃くなっています。立ち行かなくなる老人は確実に増え、虐待問題も多くなり、その中でも自己虐待(セルフ・ネグレクト)はかなりの件数に登るんじゃないでしょうか?

 無為という言葉があり、何もしたくなくなる、認知症特有の周辺症状があります。それとよく似た症状が、うつ病にも現れます。脳の障害という意味では、同じ事なのか、全く異なるものなのか、脳の専門家ではないので分かりませんが、感覚的には近しいように感じました。

 最後に残された人間力とは、困った時に「助けて」と言える素直さがあるかどうか。強がりは美徳でもありますが、生き延びるうえでは弱さだとも思います。

 ズルさも素直さも、楽観も慎重も、貯蓄も消費も、バランスを取る強さを、賢さを保つ人は、人の輪の中心に居るのではないでしょうか?

 そして輪の中から外れても、あきらめずに、できる範囲で素直に過ごせれば、何らかの形の幸福が訪れるように思います。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ