圧下水底
カバンの中の
生花
体温で
体重で
潰れてる
[圧下にて]
小さな赤い
花束に
込められた
思いも
喜びも
[呼吸を忘れ]
俺の都合で
気温で
溜息で
曇って行く
保温のまま
[口を開けたら]
夏の湿りと
生け花が
カバンの中で
昼の弁当箱と
生息する
[水底だった]
奪い合う
心を置いて
花の優雅さ
弁当の温もり
空間
[見上げれば]
臭いと
匂いが
交錯する
密室に
篭るのは
[圧の正体]
残滓だ
[人の残滓]
そこには居ない
[残り香だけが]
空間を支配する
[救おうとしても]
救えない
[当たり前だ]
困るのが
[常態であり]
皆の状態
[せめて]
「助けて」と
[救いを求める]
度量くらいは
[保存しよう]
圧下水底に
#######↓ZONE-50℃#######
超高齢社会、2015年問題から2年も経って、ますます問題は色濃くなっています。立ち行かなくなる老人は確実に増え、虐待問題も多くなり、その中でも自己虐待(セルフ・ネグレクト)はかなりの件数に登るんじゃないでしょうか?
無為という言葉があり、何もしたくなくなる、認知症特有の周辺症状があります。それとよく似た症状が、うつ病にも現れます。脳の障害という意味では、同じ事なのか、全く異なるものなのか、脳の専門家ではないので分かりませんが、感覚的には近しいように感じました。
最後に残された人間力とは、困った時に「助けて」と言える素直さがあるかどうか。強がりは美徳でもありますが、生き延びるうえでは弱さだとも思います。
ズルさも素直さも、楽観も慎重も、貯蓄も消費も、バランスを取る強さを、賢さを保つ人は、人の輪の中心に居るのではないでしょうか?
そして輪の中から外れても、あきらめずに、できる範囲で素直に過ごせれば、何らかの形の幸福が訪れるように思います。




