多層式・俺・ラ・テ
お花畑の根っこを潜り
地下水に息を止め泡立つ
視線の落ちるその先には
思考の深層風景
低い音だけが浸透する世界に
沈殿する汚物諸々
混ぜるな危険
底は臭くてまっ黒い
不法投棄の刃物に
傷ついて体液が淡く混じる頃
ひかり輝く水平線は
遥かなる頭上
君の言葉は銃声の様に乾いて
無遠慮に僕を掻き回す
声掛けの爆弾
心がけの地雷
少し記憶が定かではないが
たまには黙って聞いてくれ
保証期間はとっくに切れて
血は濃いが命は薄い
代謝物の海で鋭く
息を吐き出すから
貴方の線のギリギリまで見て欲しい
#######↓zone−50℃#######
お花畑もあれば、タールの様なドロドロもある、自分の心は多層構造です。日によって顔を出す躁な自分、鬱な自分。それを受け止めつつも、なるべく外に出さない様に務める、沈殿物。なぜか容易に混ぜッ返す奴の言葉。反射的に心の中で叫ぶ言葉は、念となって自分を傷付ける。……多分何かの核心を突いてるから、こんなにもザワつくんだろうな……そう思えるのは、事が終わって少ししてから。偶には黙って聞いてくれ、というのは、反発する自分自身に対しての言葉です。沈黙を恐れるな、と自分に言い聞かせる今日この頃。




