表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
11/69

手中盆(ポエムバージョン)




 僕たちは


 流れる水 あふれだし


 背骨まで 浸しながら


 遠くの工事を見てる


 見上げた空


 雲 クライマックス




 自販機に 虫がたかる


 夏の田舎町で


 自転車の


 音が闇に 消えて行く


 暗がりに


 拡げられた触覚が


 遠くの


 音に触れて


 うるさい


 手のひらを耳に当てて


 遠くの工事を見てる


 見上げた空


 月クライマックス


 ボクタチハ


 ナガレダシ


 アワダチテ


 キエテイク


 クラガリニ


 ヒロゲラレタ


 ショッカクガ


 トークの


 音に触れ


 うるさい








 #######↓ZONE−50℃#######







 手のひらを合わせて作るお椀の名前を知っていますか? 私は知りませんでした。

 だから勝手に手中盆(手の中にある器=お盆)と命名して、そこに夏のイメージ(お盆)と、手のひらで良く飲んだ水道水を重ね合わせて作った辻ポエムがこの〝手中盆〟です。

 同名のホラー短編は、この辻ポエムからとりました。

 夏の田舎町は暇で、それ故に感覚が鋭敏になっています。それこそ自販機の灯りに集まるヤンキー少年少女の様にナイーブなんです。

 夏、ヤンキー、コンビニ前、的な感覚で書いたこのポエム、皆さん如何お感じでしょうか?

 この歌は中学運動部時代、水を飲むことを制限されて育った世代の呪歌です。水を飲むとバテると言われて水分摂取を制限され、休憩時間になって我先にと飲み下した水道水。あの感覚への反逆としての辻ポエム。皆さんこの呪いを感じて頂けましたでしょうか?

次回予告「お願いシスター」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ