中ぐらいに悲しい
どれ位悲しいのかな?
中ぐらいに悲しいのさ
どれ位悲しいのかな?
中ぐらいに悲しいのさ あゝ
目的地も無くふらついて
酔っぱらった耳の遠さ
おかしくなる程の事もなく
毎日を垂れ流してく
垂れ流す
人の死にも慣れていって
心に薄皮を巻いていく
熱を失う悲しさ
パッション・シルブプレ
あなたに会いたいよ
こんなに遠くちゃ無理だね
一緒に飲みたいよ
玉突きでもした後に
ポポンポン
どれ位悲しいのかな?
中ぐらいに悲しいのさ
どれ位悲しいのかな?
中ぐらいに悲しいのさ
お腹周りもプデプデと
贅肉が見える様になった
ギリギリに引き絞ると
繊維の端からプチプチと
音を立てて
崩れてく体
パッション・シルブプレ
あなたに会いたいよ
こんなに遠くちゃ無理だね
一緒に飲みたいよ
玉突きをした後に
あなたに会いたいよ
こんなに遠くちゃ無理だね
一緒に飲みたいよ
玉突きでもした後に
パッション……シルブ……プレー
#######↓ZONE−50℃#######
この歌は人に作曲をしてもらった始めての曲です。詞を見せると、気に入ってくれた弾き語りの友人が、軽快な曲を作ってくれました。それ以来何度か合作をしようと試みていますが、なかなか上手くできません。やはりこういった事は大袈裟に言うと運命的な出会いなんでしょうね。
悲しみの強弱はあれど、大抵の事は中ぐらいかな? という実感からきたタイトルです。
女にこっぴどく振られようが、肉親が死のうが、病気にかかろうが、全ての悲しみは中ぐらいだなぁ、という感覚。
寂しい晩に親友と玉突きでもした後に飲みたいなと思っても、そいつは日本にいなかったり。シミジミと悲しい夜に会いたくなる人っていますよね。
〝パッション・シルブプレ〟はパッションを下さい! という意味で書いたのですが、後で調べたらパッションどうぞって意味でした。辻ポエム界ではこれを〝インチキ外語の味〟と呼んで珍重しています。
次回予告「手中盆」




