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私は精霊ではありませんよ   作者: lassh-leyline
第二章   閉ざされし森の賢者
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第一話   隠れ賢者

サブタイトルが他の方の作品名とかぶってました。修正しておきます。ごめんなさい。


第一話   隠れ賢者

 

「お父さん居ますか?」

 扉をたたく音に目が覚める。

「なんじゃ騒々しい、朝っぱらからなんのようじゃ。」

「こんにちはお父さん。もう昼過ぎですよ。」

「わしは今起きたのじゃから今が朝じゃ。」

「そうですか。それよりも、もう一週間食料を取りに来て無いじゃないですか。メルルが心配してますよ。毎日顔を見せろとは言いませんが食料はちゃんと持って行ってください。」

「ふん、わしは忙しいんじゃ、いちいち食事なぞ取っておれるか。」

「お父さん!もう若くないんですから、無理しないでください。」

 わかっておるわいじゃから焦っておるんじゃ。

「黙っておれわしのことは放っておけばええ。」

 ぬしらの生活も楽では無いことも知っておるしのお。

「お父さん・・・」

「ほれとっとと帰って野良仕事でもしておれ。来週からは雨の時期に入るから間に合わなくなるぞ。」

「はぁ・・・まあ食料はここに置いておきますからちゃんと食べてくださいよ。」

「ああ、解った解った。」



 早く目が覚めてしまったのう。まあ今日もあの館に行ってみるか。

 置いていった食料を物色してすぐ食べられる物を選び持って行く。


 あの日飛んできた物は巨大な館のような物で見たことも無い機械と人が住むために作られた部屋があった。

 外壁はかなり丈夫にできていたようだが壁との衝突と高熱で溶けて変形していた。

 入り口らしき所も動かなくなっていて大きめの亀裂から中に入る。

 かなり内部まで燃えてしまっているがいくらか判別できる物がある。

 どうやら数名の女性が生活していたようである。装飾や衣類の残骸から二,三人の女性が寸前まで居住していたと思われる。

 機械類は巨大で複雑であり、どうやら空を飛ぶ船のような物であると思われる。

 昔の仲間の中には飛空挺を造ることをライフワークにしていたが半ばで逝ってしまった。

 結局魔力だけでは限界があると言うことだが、これだけ巨大な機械を併用すればかなり強力な魔法が使えるだろう。

 見て回ったところ乗員は見つかっていない。燃え尽きたか事前に脱出したか。今現在解ってるのはこのくらいじゃ。

 あとはどのような魔法とが使われていたか、どこまで修復が可能かがわしの最後の研究になるじゃろう。

 まあ余裕があれば孫たちでもつれて世界を飛び回るのもよかろう。


 まだどのような危険があるかわからんから”聖域シェル”をかけ続けているため魔法が使えないのは骨が折れるが、ここは天国のようじゃ。

 

「ばあさんや明かりを取ってくれんかのう。」 

 言ってから思い出した。ばあさんは数年前に先に逝ってしもうとったんじゃ。ここしばらく独り言が増えてきたようで自分でも気持ち悪い。

 気を取り直し、足下にあった発光機械をつける。

 目的の部分をじっくり観察してノートに記録をつけようとして気がついた。

 これが発光器だというのはいろいろ試して確認した。だがさっきまでここには無かったぞ?

 第一床はいつからまっすぐになった?入ったばかりの頃は物を置くたびに転がって歩くのも難しかったのに?

 そういえばどうして通路にゴミが無い?

 部屋の中にはまだがれきが残っているところも多いのに通路やわしが行きたい部屋は綺麗に片づいてる。

 まさかここにわし以外の者がおるのか?

 もしやこの船自体もまだ生きて動いているのでは?



『くすくす、やっと気づいてくれました。』

 声のする方を見ると箱を積み上げてような台の上に一羽の妖精族ピクシーの少女がすわっていた。しかしその体は透き通っていた。

『初めまして私はナオっていいます。よろしければあなたのお名前を聞かしてもらえません?』

 

この章はナオのサイドです。

物好きな隠者に拾われたナオこの先どんな展開が待っているのか?


次回更新を待て!

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