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第1話




冒険者ギルドの受付カウンター。


そこには、二つの絶望的な対照があった。


一つは、人生のすべてを諦めたような死んだ魚の目で、慣れない書類にペンを走らせるコウタ。


もう一つは。




「祝え。この薄汚れたギルドは今日、伝説の特異点となる。私が来たからだ」




隣で拳を机に叩きつけ、朗々と宣言する少女――カナだった。


コウタの手が止まる。


視界の端に映る彼女は、可憐だった。


透き通るような肌と、意志の強そうな瞳。


だが、その口から放たれる言葉の偏差値は、明らかに生命維持に必要な数値を下回っているように見えた。


受付嬢が困惑した顔で、震える声を出す。


「え、ええと……登録、ということでよろしいでしょうか。お名前は」




「世界が私を呼ぶ名は数多いが、今はカナで構わない。貴様らのような下民が、私の真名を口にするには、まだ魂のステージが足りないからな」




カナは、一ミリの揺らぎもない自信に満ちた笑みを浮かべ、腰に手を当てて胸を張る。


その堂々たる姿は、一瞬だけ彼女を「救世主」か何かに見せかけたが、彼女が背負っているのは武器屋の軒先でワゴンセールされていた、今にも折れそうな錆びた短剣一本だった。


コウタは深いため息をつき、書き終えた書類を提出する。


 


「……あ、俺も登録、お願いします。コウタです」


 


「はい、コウタ様ですね。……では、お二人とも新人ですので、まずはペアを組んでの研修を推奨しておりますが、いかがなさいますか?」


コウタが「一人でいいです」と言いかけるより早く、カナが彼の肩を掴んだ。




「良いわ。貴様、合格よ。私の伝説を一番近くで観測する『特等席』を許可してあげる」




「いや、俺の意見は……」




「私が決めたことが、この世界の唯一の真理よ!!」




カナの叫びがギルド内に響き渡る。


あまりの勢いに、コウタは「……あ、いっす。令和だし」と、考えるのを放棄して頷いてしまった。


村外れの森。


二人に与えられた初任務は、最下級モンスター、ゴブリン三体の討伐。


コウタは、腰の剣の柄に手をかけ、冷静に気配を探る。


 


「……いた。三体。カナ、俺が先に出るから、君は後ろで……」




「愚かな。王が民の後ろを歩いてどうするの。跪きなさい、緑の矮小種ども! 私の覇道に、貴様らの命を供物として捧げる光栄を授けるわ!!」




カナが突撃した。


錆びた短剣を振りかざし、地面を蹴る。


その動きは――驚くほど、遅かった。


 


「……え?」


 


コウタが絶句する中、カナはゴブリンが振り回した適当な棍棒を避けようとして、自分の足に引っかかり、盛大に空中を一回転した。


ベチャッ、という、令和のヒロインが立ててはいけない音が森に響く。


カナは顔面から、牛の糞が混じっていそうな泥溜まりに突っ込んでいた。


 


「カナ!?」


 


コウタが駆け寄ろうとした瞬間。


泥の中から、ヌルリと腕が上がった。




「……ふん。なるほど、大地の硬さを私に確認させるための、高度な物理トラップね。悪くないわ、地球。貴様の挨拶、受け取ったわよ」




彼女は泥まみれのまま、仁王立ちで起き上がった。


鼻の頭に泥を乗せ、服は汚れ、膝からは血が出ている。


完全なる「クソザコナメクジ」の敗北。


だが、その瞳だけは、依然として太陽のような輝きを失っていなかった。


「……いや、普通に転んだだけだよね? 大丈夫?」




「退かぬと言ったはずよ、コウタ。これは私の『勝利への儀式』の一部に過ぎないわ」




ゴブリンたちが、呆れたようにカナに襲いかかる。


コウタは反射的に、腰の剣を抜いた。


一閃。


踏み込み、薙ぎ、返す。


コウタの剣は、流れるような水のように滑らかで、かつ圧倒的に速かった。


一瞬。


三体のゴブリンは、自分が斬られたことすら気づかずに、光の粒子となって霧散する。


「……ふぅ。とりあえず、終わり。怪我はない?」


コウタが剣を鞘に納めると、カナがドカドカと足音を立てて近づいてきた。


彼女はコウタを見上げ、その泥だらけの手で、コウタの肩をバンバンと叩く。




「やるわね、コウタ! 私の右腕として、今の動きは80点をあげてもいいわ! 私がゴブリンの注意を『顔面トラップ』で完全に引きつけた隙を見逃さないなんて、流石は私の選んだ男ね!!」




コウタは、自分の肩についた泥と、彼女の圧倒的なポジティブさに、脳が痺れるのを感じた。


普通なら、泣くか、謝るか、自分の弱さを恥じる場面だ。


だが彼女は、泥を啜りながらも、依然として「覇王」としてコウタの上に君臨している。


「……本気で言ってるの? 俺、君のこと助けたんだけど」




「助けた? 違うわ。貴様は私の『覇道』という舞台で、最高のアシストを演じる権利を行使しただけよ。誇りなさい、コウタ。貴様は今日、世界で一番幸せな観客になったのだから」




泥まみれの笑顔。


太陽のように明るく、ネジが一本どころか、全ボルトが抜け落ちているような全肯定。


コウタは、呆れ果てて乾いた笑いを漏らした。


この女は、自分が弱いことを一ミリも「反省」していない。


世界が自分に合わせるべきだと、本気で信じている。


「……はは。あ、いっす。最強っすね、カナ様は」




「にししし! 分かればよろしい。さあ、行くわよ。次の伝説が私を待っているわ!」




スキップ気味に(そしてまた石に躓きそうになりながら)歩き出す背中。


コウタは、その後ろを歩くのが、それほど悪くないと思っている自分に気づき、静かに頭を抱えた。




冒険者ギルドの自動ドアが、物理的な衝撃音とともに跳ね上がった。




「道をあけなさい! 伝説の『真の主役』がお通りよ!!」




カナが、スキップと猛ダッシュを混ぜたような奇妙な歩法でギルドへ突っ込んでいく。


背負った錆びた短剣が、彼女の激しい動きに合わせてガチャガチャと悲鳴を上げていた。


ギルド中の視線が、その可憐な容姿と、それに反比例した「頭の悪そうな咆哮」に集まる。


カナは受付カウンターに飛び乗らんばかりの勢いで身を乗り出した。




「見たかしら!? ギルドマスターはどこ!? 今日のゴブリン退治、私の圧倒的勝利よ! 敵は私の美しさに恐れをなして自ら首を差し出……あ、コウタ、あいつら首あったっけ?」




「……いや、普通に俺が斬った」




「そう! それよ! 私の右腕であるコウタが斬るということは、私が斬ったも同義! つまり私の完全勝利!! さあ、もっと歯ごたえのあるクエストをよこしなさい! 宇宙の理が私を戦場へと誘っているわ!!」




カナは、泥と返り血で汚れた頬を紅潮させ、鼻の穴を膨らませて笑う。


その背後で、コウタは死んだ魚のような目で、受付嬢に討伐証明の耳を淡々と差し出していた。


 


「……あ、すんません。これ、報酬お願いします」


「あ、はい……コウタ様、お疲れ様です……。あちらの方は、その……」


「……放置で。あ、いっす。いつものことなんで」


 


コウタの体温は、常に平熱より低そうに見えた。


カナがどれほど熱狂し、周囲を困惑させようとも、彼は「季節外れの台風に遭った」くらいの、諦めに似た静寂を保っている。




「行くわよコウタ! 伝説は止まらない、止まれない! 私の覇道に終わりはないのよ!!」




「……へいへい。あんま飛ばすとまた石に躓くぞ」


それからの数日間、二人の活動はギルドの「珍百景」となった。


カナの戦い方は、一言で言えば「暴走機関車」だった。


技術はない。筋力もない。


あるのは、無限のスタミナと、自分が負けるはずがないという狂信的な自己肯定感だけだ。


 


「物理法則など私の覇道の前では無力、次はオークぶっ殺して蹂躙よ!!」




 そう言って次のクエストをひったくる。




コウタをともないオークの群れがみえてくる。


 


「コノブタども!チャーシュー麺にして食ってもやる」


 


カナはオークの群れに素手で突っ込み、案の定、棍棒の一撃をまともに食らって吹き飛ばされる。


「カナ、危な……」


コウタがため息混じりに一閃し、オークを三枚おろしにする横で、カナはガバッと起き上がる。




「あははは! 今の衝撃、マッサージとしては最高ね! ほら、防具がまた少し軽くなったわ! 私の体が、より真理に近づこうとしている証拠よ!!」




「……いや、それ、ただ防具が壊れて弾け飛んだだけだろ」


初日に着ていたはずの軽装の鎧は、すでに胸当ての半分と肩当てが消失し、下半身のガードも心許ない布きれへと成り下がっていた。


激しい運動と、文字通りの「体当たり」な戦い方のせいで、彼女の装備はクエストをこなすたびに面積を減らしていく。


今や、彼女の格好は「冒険者」というよりは、「布面積の極端に少ない踊り子」か、あるいは「露出狂の覇王」に近い。


生々しい肌が露出しているが、本人は一ミリも恥じる様子がない。




「見てコウタ! 鎧という名の『虚飾』が剥がれ、私の本質が露わになっていくわ! これこそが王の姿、宇宙の正解よ!!」




「……見てられねえ。せめてこれ、巻いとけ」


コウタが自分の予備のトレーナーを投げつけるが、カナはそれをマントのように首に巻き、誇らしげに笑う。




「にししし! 気が利くじゃない。さあ、次よ! 次のクエストを出しなさい! 私のスタミナは、この銀河が燃え尽きるまで切れることはないわ!!」




「……へいへい。元気っすね、マジで」


コウタは、ほぼ裸に近い状態で元気いっぱいに駆け出すカナの背中を、薄い目で見守る。


その瞳の奥には、呆れと、ほんの少しの――毒気に当てられたような「諦め」という名の愛着が、脂のようにじっとりと沈殿していた。






夕暮れの街角。


クエストを五連続でハシゴし、ボロ雑巾のようになったコウタは、地面に膝をついた。


「……無理。もう、一歩も動けねえっす……。カナさん、タイパ悪すぎ……効率考えて……」


一方のカナは、呼吸一つ乱さず、夕日に向かって高笑いしていた。


その姿はもはや悲惨を通り越して神々しい。


相次ぐ激戦で防具は完全に消滅し、残っているのは首に巻かれたコウタの予備布と、辛うじて「そこ」を隠している面積数センチの布きれのみ。


ほぼ全裸。


だが、彼女は胸を張り、堂々とコウタを見下ろす。




「はっはっは! 喜べコウタ! 望んでも拝めぬ私の聖なる肉体で、心ゆくまで欲情するがよい!!」




「えっ!」


コウタの目が、一瞬だけ生気を取り戻す。


あまりに直球すぎる誘い。


令和のチー牛であるコウタの心拍数が、今日一番の数値を叩き出した。




「ただし! 貴様がこれからも私の覇道に永久につき従い、私の観客であり続けると誓うなら、の話だがな!!」




「いきます、絶対! 一生かけます! カナ様!!」


コウタは即答した。


疲れもタイパも、すべてが脳内から消し飛んだ。


目の前の「ほぼ裸の覇王でも美少女」という報酬エサに、彼は魂を売る準備ができていた。




「はっはっは! よろしい、ならば契約だ!!」




「イヤっフー!!」


コウタが叫び、カナは満足げに頷く。


彼女は尊大な態度のまま、一歩踏み出し、コウタの目の前でその豊満な胸部を突き出した。




「先に褒美を取らせよう。ほれ、我が覇道の鼓動を、その手で直接感じるがいい!」




「……失礼、しますっ!」


コウタは震える手を伸ばし、夢中でその柔らかな膨らみに触れた。


一秒。


二秒。


三秒。


その瞬間、カナの体から真っ赤な魔法陣が展開される。




「契約完了よ! 貴様はたった今、私の『永遠の所有物』として登録されたわ!!」




バチンッ、と不可視の鎖がコウタの全身を縛り上げる。


契約魔法特有の重圧。


だが、コウタの関心はそこにはなかった。


「……あの、カナさん。続きは? さっき、欲情していいって……」


コウタは期待に満ちた目で、次の展開を待つ。


だが、カナは鼻で笑い、パッと身を翻した。




「はっはっは! 褒美は今、三秒間払ったぞ! 私の体に触れるなど、本来なら一億円積んでも不可能なことよ!!」




「えっ、それ詐欺じゃ……」




「はっはっは! 世の中そう上手くはできておらんのだ! 悔しくば、次の三秒を目指して精進しなさい! はっはっは!!」




カナは全裸に近い姿のまま、高笑いを響かせて宿屋へと爆走していく。


残されたのは、契約魔法で物理的に身動きが取れなくなり、指先に残るわずかな感触だけを反芻する、哀れなコウタだけだった。


「……騙された。でも、柔らかかったっす……カナ様……」


夕闇の中、縛られたままのコウタの呟きが、虚しく、けれどどこか嬉しそうに消えていった。





宿屋の一室。


契約魔法の鎖からようやく解放されたコウタが目にしたのは、ベッドの上に我が物顔で鎮座し、相変わらず布面積が「絶滅寸前」のカナだった。


コウタは財布の中身を確認し、深いため息をつく。


「……カナさん。さすがにその格好で明日のクエストは無理っす。服、買いに行きましょう。俺のなけなしの報酬から出しますから」


だが、カナは鼻で笑い、優雅に脚を組み替えた。


隠すべき場所が隠しきれていないが、彼女の瞳には「恥」という概念の代わりに、新たなる覇道の理が宿っていた。




「甘いわね、コウタ。貴様はまだ、この世界の真の理を理解していないようね」




「は? 理って、服がないのはただの物理的な問題で……」




「いいえ! 今どきの最新事情は、搾取さくしゅよ!!」




カナは立ち上がり、ビシッとコウタを指差した。




「自らの身銭を切って服を買う? そんなのは凡人のすることよ。王とは、持たざる者から奪い、持つ者からも奪う。特に、最も身近にいる『家来』から資源を効率的に徴収する……これこそが令和の、持続可能な覇道スタイルよ!!」




「いや、ただの身内からのカツアゲっすよね、それ」




「はっはっは! 言葉の綾ね! さあ、コウタ! その上着を脱ぎなさい! 貴様の体温が残ったその布こそ、私の新たなる鎧として相応しいわ!!」




「ちょ、これ俺の服……!」


だが、抗議も虚しく、カナはクソザコナメクジとは思えない俊敏さでコウタに飛びかかった。


もみ合いになり、コウタの鼻腔に彼女の生命力溢れる香りが突き刺さる。


一分後。


そこには、コウタの上着を無理やり頭から被り、ぶかぶかの袖を振り回して満足げに笑うカナと、シャツ一枚でガタガタ震えるコウタの姿があった。




「はっはっは! 見なさい、この完璧なフィット感! 貴様の搾取された涙が、この布に更なる強度を与えているわ!!」




「酷いッス。令和に暴力系ははやんねっす。あと、寒すぎ」




「気にするな! 貴様には私の『覇気の余熱』を分けてあげているわ! ほら、三秒だけ近寄ることを許可してあげてもいいわよ?」




「……またその三秒詐欺っすか。あ、いっす。もう慣れたんで」


コウタは冷めた目でそう言いながらも、上着から覗くカナの細い脚と、自分と同じ匂いがする布に包まれた彼女の姿を見て、かすかに頬を緩めていた。


搾取されている。


確実に、財布も、服も、尊厳も削り取られている。


 


「……でも、まあ。一人でいるよりは、タイパいいのかもな」


 


コウタは、窓の外の月を見上げ、自分のネジも数本どこかへ飛んでいっていることに、まだ気づいていなかった。





翌朝、コウタは震えながらカナを引き連れ、街の裏路地にある「クソ安い服屋」へと足を運んでいた。


軒先には、いつから干されているのか分からない色褪せた布きれや、誰が着るのか不明な奇抜なデザインの服が、投げ売りの価格で山積みにされている。


コウタは自分の震えを止めるため、まずは一番安い、ゴワゴワした麻のシャツを手に取った。


「……カナさん。とりあえず、あなたの服も探しましょう。さすがに俺の上着一枚でギルドに行くのは、俺のメンタルが持たないっす」


だが、カナは店内の品揃えを一瞥し、鼻で笑った。


彼女はコウタから搾取したぶかぶかの上着を翻し、店主が驚くほどの堂々たる態度で言い放つ。




「はっはっは! 愚かなことを。私は何も買わないわよ!」




「……は? いや、それじゃ明日からまたほぼ全裸で冒険に行くつもりっすか? 勘弁してくださいよ」




「何を言っているの? 理論はすでに完成しているわ。いい、よく聞きなさいコウタ。私の服は、お前の服。そして、お前の服は――私の服よ!!」




カナは仁王立ちで、宇宙の真理を発見した学者のような顔をして胸を張る。


コウタは麻のシャツを握りしめたまま、数秒間、その言葉の構造を脳内で反芻した。


そして、あまりにも堂々とした「搾取の循環」に、思わずツッコミを入れる。


「……いや。それ、百歩譲って『私の服(カナの服)は私の服』の言い間違いじゃないんですか? なんで俺の服まで全部あなたの所有物になってるんすか」




「はっはっは! 貴様はまだ二次元的な思考に囚われているわね! 契約魔法で結ばれた我らは、すでに魂の共有財産制に移行しているのよ! つまり、貴様が新しく買うそのシャツも、実質的には私の『予備の予備』ということになるわ!!」




「……搾取の次元が上がりすぎて、もはや何言ってるか分かんねえっす」


コウタは遠い目をして、結局、自分用の替えの服を二着分(実質カナの予備)購入した。


会計を済ませるコウタの横で、カナは売り物の「安っぽい金の王冠イミテーション」を勝手に頭に乗せ、鏡の前でポーズを決めている。




「にししし! 見なさいコウタ、この神々しい姿! 結局、何を纏おうとも私の覇道は隠しきれないということね!!」




「……それ、ただのプラスチックっすよ。あ、いっす。もう俺、その王冠代も払うんで。それで勘弁してください」




「はっはっは! よろしい、貴様の『献上』、確かに受理したわ!!」




結局、新しい服を手に入れたはずのコウタは、店を出る頃にはまたシャツ一枚になっていた。


横では、コウタから奪った新しい上着を羽織り、安物の王冠を輝かせた「クソザコナメクジな覇王」が、意気揚々と大通りを闊歩している。


街の人々の視線が痛い。


だが、カナはそれを「民衆の喝采」と受け止め、さらに胸を張る。


コウタはその後ろを、顔を伏せながらついていくしかなかった。


「……令和の冒険者って、こんなに過酷なんすかね」

ここまで読んでくれてありがとう。

作者は今日も睡眠不足で脳のネジが飛びかけています。

感想・ポイント・お気に入りは、作者のメンタルを回復させる神聖なる薬草です。


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