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家族だったねこのチョビ

作者: 麻の葉りり

猫の日なので。


おばあちゃんの飼い猫だったチョロが連れてきた。


伯母さんが見つけて皆んなでお外を見たら、

遠くからこっちをじーっと見てた。


チョロの後を少し離れて歩いてた。


しばらくしたら、

チョロの隣に座って外にいた。

撫でたら頭をごつんと擦り付けた。


最初はご飯をあげてたお母さんに慣れていなくて、

部屋に居るのを知らなくて、

気づいてあたふたしてネコドアまで逃げて。

でも出られなくてパニックになって。


わたしは逃げられないように近づく時には気を付けていた。

そろりそろりと近づいて、手を出して。

最初は頭を撫でると頭にごつん。

テーブルの下にいた時は、手をぶつけて痛かった。

いい思い出。


名前何にしようとなった時に、

お母さんがドラマに出てくるシベリアンハスキーの子と色が似ているからと

       「チョビ」

とつけた。

灰色のキジトラ白の男の子。


首輪をつけようとしたらゴロゴロ嬉しそうに喉を鳴らしたね。


去勢をしていなかったから、

喧嘩してきて傷が膿んで、病院に連れて行った。

お世話してその後正式に家族になった。

ちきんと去勢手術したけれど、

喧嘩っ早い性格で。

しょっちゅう喧嘩して、怪我してたまに膿んで

病院行って。

猫以外にもトカゲや蛇さんやネズミ、もぐらまで

じゃれて。

啓蟄にトカゲさん見つけた時には、

君に狙われないようにって、お兄ちゃんが箒を持って追い払ったんだよ?



冬寒い時、チョロはこたつで丸くなってた。

ごとんと音がしたから振り向いたら入ってくる所で固まってた。

「おいで、チョロはこの中にいるよ」と言って

こたつをめくって見せて。

しばらくしたら入ってきた。

そしてこたつの右側に。


時間が経って静かになって、

あれ?どしたっけ?となったから兄と不思議がって見たら伸びて寝ていた。

安心してる、良かったと思った。

その内起きたと思ったら、

わたしの膝に乗ってきた。

嬉しかった。 


その時は中学を不登校になっていたけれど。

君は癒しの存在で。


3年の時に、家で部展用に水彩画で君達を描いた。

チョロの方をコンクールに出したら入選した。

2枚で1枚の絵だったけれど、1枚だけしか出せないと先生に言われたから、チョロの方出したんだ。


なんだかんだ世話をしていたら猫が好きになった、

犬派だった母。

わたしも猫グッズを集めて猫の事も調べて。


お兄ちゃんが学校に行く為に上京していた時は、

私がご飯をあげていたけど、

君、チョロの分も食べてた?

去勢手術後から太ってきたよね?


チョロが突然虹の橋を渡った時は悲しかったね。

君は泣いてた。

チョロの体、綺麗だったんだって?

君が舐めてくれたんじゃないかってお母さん、言ってたよ。


私が布団に入る前に布団にいたり、

湯たんぽの近くを陣取って布団の真ん中にいたり、

鉛筆を動かしたらじゃれて歯形をつけたり。

チラシの上に乗ったり、

新聞見てたら乗って、無視してページめくったら

新聞にじゃれてビリビリにしたり。

パソコンで動画見ていたら、隣のコピー機に乗って、

それからこっちに乗って。

パソコンを横切ってマウスを落として落ち着いて。

しばらくしてまた横切って降りた後、

変な文字が並んでいて笑っちゃった。


ピアノの上に乗った時もあったね。


玄関の柱やお兄ちゃんのベットのシーツに爪研ぎしてボロボロにしたね。

ベット借りて寝ていたら

『バリバリバリ』って音して、ビックリして下見たら君が座っていた。



元野良だったからかお腹は触らせてくれなかった。

触ったら怒って本気で引っ掻いた。

血が出て痛かったー!

人が来たら逃げ出して。

逃げなかった時もあったね。



お父さんが魚をあげたりしたから尿路結石になって

痛くて泣いていて。

若かったから、まだチョロを亡くした傷が癒えずにわたしは泣いた。

食事は病気療養食になった。


それから年をとって。

歯磨きしてなかったから歯が無くなって、

カルカンやチュール食べて。


一昨年9月に肺炎で虹の橋を渡った。


立派な尾だって火葬場で褒められたんだって。

お母さんから聞いたよ。

わたしは悲しかったから、泣くのが嫌だったから

車の中で待っていた。


約18年生きた君。

今天国で元気にしてる?


家に来てくれてありがとう。

家族でいてくれて、ありがとう。


君がいなくて寂しいな。










途中から泣きながら書いていたとさ。


お読みいただきありがとうございます。

猫の日なので何か書こうかと思ってこうなった。


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