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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。

一文字でキレる拷問おじさん

作者: ヒロモト
掲載日:2023/11/12


織田は4回程吐いてもまだ吐きそうだった。

胃酸がこみ上げては下がるを繰り返してただれた食道がキリキリ痛む。


「……ギギギ」


兄貴分の金原は無表情で裸の男を拷問している。

今すぐ逃げ出したいが金原が「そこにいて下さい」と言った以上は子分の織田はここに立っているしかなかった。


「耳」


「ギィィィ!」


男は指を一本ずつへし折られ、左目には鉛筆が半分突き刺さり、背中の皮膚はカミソリで剥がされている。

拷問は全てゆっくりと行われた。

金原は小学生が工作で使うようなハサミをノコギリの様に使い男の耳を削ぎ落とす。


組と杯を交わした時。織田は金原を舐めていた。

織田は柔道の実力者であり喧嘩が滅法強く顔面も厳つかった。そんな織田から見たら金原は普通の気の弱そうな痩せた中年だ。

兄貴分だか何だか知らねぇがぶっとばして云うこと聞かせてやると思っていた。

しかし今では世界で一番金原が恐ろしい。

全身に彫り込んだ入れ墨を見せつけ、タメ口で話す織田に金原はニコニコと敬語で話した。

ビビっているなと思ったが大きな勘違いだった。

金原はどこまでも身内に優しく敵に厳しい男だったのだ。

ヤクザとしても有能で決して他の組と揉める事は無かったが半グレたちにとっては悪魔だ。

タメ口を聞いたら爪を剥がし、睨みをきかせたなら鼻に割れた割り箸を突っ込んだ。

しかも執念深い。

10年も20年も前に言われたたった一言の悪口を忘れず、今も拷問するために追いかけている。

もし織田がカタギになったら金原は相当な拷問をするだろう。

金原が引退するまで織田は絶対に組を辞められない。

金原は織田にタメ口を聞いた昔の自分を殴り殺してやりたかった。


(しかし兄貴をここまで怒らすとはこいつは何をしたんだろう?)


「……ギギギギギ」


「だから「き」だ」


「があああぁっ!」


「「が」じゃない。きって言えよ」


(……)




最終的に男は自分の腸で窒息して死んだ。

織田は金原の命令で他の組の縄張りにその死体を捨てた。

戦争になってもおかしくない行為だが、相手は他の犯人をでっち上げて警察に突き出すだろう。

死体を見れば誰の仕業かはすぐ分かる。

誰も金原と戦いたくない。

いや、関わりたくないのだ。

海外マフィアでもここまでの「みせしめ」は中々作れない。


「イバラギですか?茨城県の?」


「はい。彼は茨城をイバラギと言ったんです。私はイバラキをイバラギと言う人が大嫌いなんです」


織田は一瞬で大量の小便を漏らした。


「なので織田君も次は気をつけてくださいね」


「はいっ!!」


いばらきいばらきいばらきいばらきいばらきいばらきいばらき。


その日、織田は一睡もせずに「いばらき」と頭の中で唱え続けた。












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― 新着の感想 ―
[良い点] こーゆータイプを実際に知っているので、マジガチで怖かったです。
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