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ver.F-2 いなくなれどもいつきつつ

―――最終大型アップデートと言うのは、それだけでかなりの期待と同時に、終わりが見えてきそうなことに対しての不安も抱くもの。


 しばらくは続くとしても、またそれ以上のモノを得られなくなってくるのは、少しばかり寂しいものがあるだろう。


「でもやっぱり、そのアップデートの内容が気になるところだけど…さて、どうなるのやら」

「最終アップデート記念の、最後のコラボ的な物とかないか?」

「ありえそうだが、それはそれでどこになるとかで荒れそうな部分もあるな」



 アルケディア・オンラインの最終アップデートに関しては、かなりの噂が広まっているようで、色々と気になっている人が多いのだろう。


 オンラインでもあることから他の国々でも色々と予想されたり、こうなってほしいという希望や要望があふれ出ている掲示板なども、いくつか出ているようだ。



「ついでに現実でのサービスももっとやってほしい派閥もいるが、それじゃなくて今度は2を開発してより良いものにして出してくれと言うのも多いし…人の欲望を上げれば、きりがなさそうだ」


 最終アップデートと言うことは、そこで終わる可能性が非常に大きい。

 だからこそ、これをしてほしいあれもしてほしいという、最後の大きな機会に希望を乗せる人もいるようである。



(…個人的にはどのようなものが来ても、それで受け入れたいけど…神様仏様、黒き女神様…良い方向のアップデートになりますように)


 二重に神を祈るような、元々の自分だったものに祈るような、何とも言えない願い事だが、自分が今女神ではない以上、祈るのは間違っていないはずである。


(こういう祈りも、普通にできるのは良いか…)


 女神の身ではないからこそ、これは楽だろう。

 だがしかし、その一方で女神となった自分自身はどうなのか考えるが…まぁ、今はもう関係ない話か。









【と思われているようだが、女神様曰く自分に祈られるのはこれはこれで妙な感じがするから、ちょっとやめてほしいとのことだ】

「あー…いやまぁ、自分が自分に祈るとそうなるのは変わらないのか…と言うか、カイニスが現実世界にこうひょっこり出てきているのもどうなのかとも思うけどね」


 帰宅して早々、別れたはずの自分自身の、その眷属に告げられるのはこれいかに。


「と言うか、女神でなくなった以上、カイニスは黒き女神のあっちのほうの眷属になって、人間のほうのこっちとは関係なくなる…よね?」

【いや、そんなことは無いぞ。今は確かにそちらは女神ではないが…それでも、主だった女神と同一であり、抜けたとしても主だった女神と同一であり、抜けたとしても変わらない…と言うか、絶対に女神じゃなくなったから二度と呼べないかもなぁ、みたいなノリでしばらく呼ばれなかったのは寂しかったぞ!!】

「あー…いや、その、ごめんね」


 確かに、女神出なくなった以上その関連のモノはできなくなっていたかと思っていた。

 実際、黒き女神のスキルも消失していたので、少し残念かなと言う程度には思っていたが、深く検証していなかったのである。


 その結果生じたのか、眷属のちょっと放置状態であった。



【大体、女神様のほうに呼ばれたかとも思えば、あっちはあっちで大変だったーーー!!女神様に言い寄りすぎだろあの駄目男神どもはぁぁぁぁぁ!!】

「女神のほうの僕/私、どういう状況になっているの!?」


…色々と、たまるものはあったらしい。

本当にごめん、カイニス…

こっちは失われていなかったもよう

女神の力は無くなったが、それに関連するすべてが消えたわけではないようだ

でもあっちはあっちでって…何があったのか

次回に続く!!


…苦労人界隈に新人か

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