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ver.6.0-54 たまには火力低めの

…ハルたちが数多の雪兵たちを利用して砂漠越えを行っていたころ。

 古代都市内部…既に地表にあった隠し扉を発見し、そこから地下に中三病は入り始めていた。


 メンツは中三病と、ウツボカズラのような姿で鋼鉄の表皮になったメタルカズラのメタドロンと、ハエトリソウに足が生えた多頭のオロチソウのオロロン。

 少数精鋭であるながらも攻防バランスよく備えたパーティで奥へ進んでいくが…古代都市と言うだけあって、お約束のように罠が仕掛けられていた。



ドドドド!!ガガガガン!!

【メッタゥ…】

「危な…メタドロンの中に入っていたから助かった」」


 床から大量の槍が付きだすも、メタドロンの中に入っていた中三病に刃は届かない。


【キュイキュイキュイィイ!!】

【キュキュキュ!!】

【オロロロォォォォン!!】

ジュボン!!

「ふぅ、オロロンのポイズンブレスで一気に吹き飛ばせたか」

 

 吸血蝙蝠のモンスターの大群が来ても、オロロンのブレスによって中三病にその牙は届かない。


 他の面子をここに投入しても良いが、今は惑星破壊ミサイルを見つけるほうへ回しているので、戦闘はこちらの面子で十分だろう。

 


 大半を捜索に回し、自身の防衛は最低限のもの…これが、通常時の中三病のプレイ環境。

 ここに姉の魔の手が迫ってきたら、また違うパターンに切り替えるのだが、今は平常時なので通常のものと変えなくていいだろう。


 いや、レイドボスがあっちこっちにガンガン攻撃している現状を考えると、そうのんびりと探索もできないが…この古代都市のことを考えると、慎重に探ったほうがいい。



 こういうお約束と言って良いような罠が仕掛けられていた以上、古代都市の意味がまた別のお約束パターンの可能性を秘めており、最悪の事態を避けるために必要最低限の力を使って力を蓄えたほうが吉と判断したのである。



 ハルのテイムモンスターたち以上の能力を持つものは中々いないが、それでもあの最強・最狂・最凶を欲しいがままにする姉の手から逃れるために鍛え上げた人選でもあり、その能力は皆優れており、最小編成でも問題は無い。


 普段はあまりそんなことを感じさせないようだが、それでも一応トッププレイヤーの中に数えられるだけの実力は有しており、こうしてその力を発揮すればかなり強いのである。






 とにもかくにも、慎重に遺跡の中を探るが、それでもトラップの類までは完全に避けられない。

 ゆえに、実力行使で進むわけだが…それだけの力量をもってしても、この古代都市の地下は広大で、そうやすやすと進ませてくれないようだった。


「トラップの多さから見れば少数精鋭が向いているところだが、それでも戦力があと少し、欲しくなるか」


 個人での探索なので、限界もあるだろう。

 可能であれば、惑星破壊ミサイルを求める他のプレイヤーがいれば合流し、協力をするのが一番良いのかもしれない。


 都合よく、この地までたどり着いているプレイヤーは見ないが…それでも、得られる情報を見る限りだと、0ではない。


「というか、一番乗りではない(・・・・・・・・)のが気になるな。この場所、二、三人は既には言った形跡があったから、遭遇する可能性は十分あり得るな」



 そう、実はこの地、中三病が一番乗りできたわけではないようだ。

 モンスターたちに探らせて周囲の情報を確認したところ、間違いなく他にたどり着いた者たちがいるようである。


 やろうと思えばできなくもないのだろうが…それだけの実力を持つ者たちは何者なのか。


 


 ここに惑星破壊ミサイルを設置した運営側ものだろうか?

 違う、その痕跡は消された跡があり、ここに再度侵入した形跡はない。

 

 他に誰か、別のプレイヤーたちが入ってきているようだが…合流できたところで、協力できるかは確信できない。

 もしかすると、争いになる可能性も否定できないのだ。


 何にせよ、進まなければ答えを得ることもできないだろう。


 万が一の戦闘に備えて警戒しつつ、奥へと進んでいくのであった…


何者かは知らないが、協力できればいい方だろう

だが、逆に争う可能性も考えられて、油断はできない

良いところでいつもひどい目にあうのは、身に染みてわかっているのだから…

次回に続く!!



…花粉が広がり始めるこの時期、全力でスギ花粉を駆逐する特殊生物を生み出したくなります。ガチで。

花粉の他にもアレルギーあるっぽいけどね。いっそ、某焼き払えで全て消し去ったほうが平和なのか…

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