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ver.6.0-50 奴は来るさ

…増殖する剛毛の群れという光景が広がっていたその頃。

 ゴリランドロノメダ内のとある場所…砂漠にて、中三病は動いていた。


「…この辺りに、惑星破壊ミサイルがあるかもしれないか。さっきのオアシス街で得た情報だが、確定じゃないのがな」

【ホゲェ】

【ジョボルギョ】


 かんかんに照り付ける砂漠の太陽から身を守るため、呼び出したテイムモンスターに身を食わせつつ、得た情報をもとにミサイルの場所へ向かう。





 過去、やばいの一言では片づけられない姉に追われていた経験を活かし、どこに何をどう隠すのか、どのような場所が最適なのか、ある程度理解している。

 身に染み過ぎたトラウマが代償となっているが、それでも他のプレイヤーと比較して探すことに関しては、あの姉の魔の手から逃れるための安息地を探し求めるだけの能力を有しているだけのこともあり、何かを隠している場所を探すということぐらいであればかなり強いのだ。


 どういう時に、どのような経験が生きてくるのかはわからないが、今回ばかりは良い方向に行かせているだろう。




 そんなこともあり、この時点で中三病はだいぶ惑星破壊ミサイルの場所に関して大体の目測を付けることができたが、それでもまだ完全に特定はしていない。

 ゴリランドロノメダ内のこの砂漠の地帯…奥の方にある、古代遺跡群エリアとされる場所のあたりに隠されているかもしれないことまでは突き止めたが、そこから先の手がかりはまだ得られていない情報だ。



 聞いた話では、オンライン内の宇宙の歴史授業に使えそうな場所として、整備が計画されている場所でもあるようだが…まだ人の手が入っていないようで、その知で生きた人から情報を得ることはできないだろう。


 


 だがしかし、それでも問題は無い。

 現地で生物から情報を得られないのであれば、より細かい場所まで潜り込めるものたちの…中三病の有する植物モンスターたちならば、情報を得ることぐらいは容易い。


 根を張り地球深くまで潜り込み、菌糸を張り巡らせ胞子で空からも探す…一部、植物の定義ではないようなものもあったりするが、それでも情報収取能力としては一級品の者たちがそろっている。


 そうでもなければ、あの姉の手がどこまで接近しているのかなどの情報を、見つかることなく何とか得ることはできず、その能力が今、この形で活かされているのは喜ばしいことなのだろう。






 そうこうしている間に砂漠を超え、無事に古代遺跡群へたどり着く中三病。

 砂漠踏破のためのテイムモンスターたちを戻し、ここでは情報探索に向いた者たちを呼び出し、周囲を探らせる。



「とはいえ、この暑さを考えると限られるか…ゾネック(ジュエルキノコ)アルバニア(パラセクトツリー)怒座衛門(オコタンポポ)のやつらで良いか」


 砂漠を超えたとはいえそれでも照り付ける暑さは、並大抵の植物モンスターには厳しいところ。

 でも、そういうった状況であっても対応可能なように、ある程度の耐性や対策があるモンスターたちもいるので、問題は無い。


 そのため、この状況に最適なテイムモンスターたちを呼び出して探索を行わせつつ、自身も可能な範囲で探し始めるのであった…



「それにしても、これなら他に惑星破壊ミサイル目的のプレイヤーと一緒に探しに来たほうが良かったかな?人海戦術を取るなら、同じぐらいのことができる人が良いんだが…」



あっちもこっちも動きつつ、レイドボスに対してのミサイル探索の輪がつながっていく

最終目的が異なれども、ある程度一致している人が集えばよりやりやすくなるだろう

まぁ、これだけの能力があってもあの女帝に対しては無意味になりやすいが…

次回に続く!!



…そういえば、なんとなく過去を振り返ってみると、中三病側もある意味第二の主役とも言えなくもなさそう。

主人公以上に、結構無茶苦茶な目に遭いまくっているからね…

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