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ver.6.0-18 恐怖からも逃れたく

…女神の力で拘束した、謎の物体。

 あのピンクダイヤとは色が異なる青色のものだが、同じようなものでもある。



【そのため、逃したダイヤのほうのデータを活かし、逃れられないようにして分析中デス】

「また世界を超えて逃げるようなことはないの?」

【無理ですネ。この拘束を逃れられるのは片手で数えられるほどいますが、この相手ならば問題なく身動きが一切取れないでしょウ】


 断言するロロ。

 その前にある画面に映っているのは、現在分析されていると思われる捕らえたもの…青いダイヤっぽいからブルーダイヤと安着に名付けたが、その拘束状態はガッチガチに固められていた。


 鎖で何重にも縛り上げ、何か怪しい光の膜で覆われ、楔が突き刺さりまくっている。

 特殊な拘束手段が使用されているようで、あのダイヤぐらいならば確実に逃れられない厳戒態勢で行っているようだ。



 なお、画面に映っているのはこことは違う場所…アルケディア・オンラインの運営会社が所有する特殊研究施設の一室のようで、僕らが捕縛したからこそ特別に今の状態を見れるようにしているらしい。



「痛々しい状態だけど、宝石獣と同類なら油断もできないか…今のところ、どのぐらい分析できたの?」

【およそ83%ほど。あと数時間もすれば、終了するでしょウ】


 ロロの手持ちにあるような分析機器ではなく、運営会社が有する施設で行われているため、より細かく調べ上げることが出来ているらしい。

 今のところわかっている情報だと、やはりオンラインやこの現実の世界とは異なる生命体であることは間違いないようだ。


【宝石獣…粘菌のような性質を持ち、大事なものが抜けている状態でしたが、これもピンクダイヤのものと同じ、その大事なものの一種のようデス】

「宝石獣たちの大事なもの…核とかコア、脳などと表現できるものと考えて良いんだね?」

【そうなりマス。しかし、こちらのブルーダイヤですが、あのピンクダイヤの解析結果とはまた違うもの…あちらは純度が非常に高いモノでしたが、こちらは別の混ざりものが多くあって…いうなれば、悪意のような塊になってますネ】


 ピンクダイヤのほうが何を考えていたのかはわからない。

 けれども、こちらのブルーダイヤのほうは間違いなく悪意と言って良いような邪悪なものが秘められているようで、かなり危険なものであることは間違いないようだ。


 そんな危険物体が、女神()を狙っていたようで…もしも、気が付かずに喰われたら、最悪の事態になっていた可能性が非常に高いようだ。


 未然に防げたのでその未来は回避できたが、他にも同類のものがいないとは限らない。


 ピンクダイヤの方も、女神の力を一部模写したまま逃亡しているようだし、こちらはこちらで厄介事を招きかねないものになるだろう。


「できれば早急に分析が終わって、元の場所にお帰りを…永遠にここから追放したいけど、それはまだできなさそうか」

【残念ながら、そうですネ。ある程度の元居た場所の座標軸は探れそうですが、解析がもう少し進まないと強制送還と世界に入ってこないようにコーティングする技術ができないのデス】


 一度来たものが二度と進入できないようにする技術はあるが、そのためにもどういうものなのかの解析が必要らしい。

 素早い手続きをしてほしいところだが、世の中そう簡単に事が運んでくれるわけではない。



「いっそ、どこかに逃亡中のピンクダイヤの身柄も捕まえることが出来ればいいんだろうけど…一体どこにいるのやら。黒き女神の情報を持ったままなら、さっさとどうにかしたほうが良いんだけどなぁ…」

【そちらに関しては、捜索中とのことですが…今のところ、世界移動はしていないようなのでこの世界にいるとしか言えないのが厳しいですネ】


 何にしても、ブルーダイヤのほうの解析が終了すれば、ピンクダイヤのほうを見つける手段もきちんと出来上がるのだろう。

 今はただ、待つしかできないようであった…





「どこかで誰かに保護されて、匿われているとかいう可能性もあるけど…」

【少なくとも、今のところ欲望戦隊等の変態関係に捕獲されている情報は入ってないようデス。女神のデータを持っている分、危険な変態に対しての警戒度も上がっているのかと思われマス】


…変態の手に落ちる可能性は少ないってことか。それは良かったというべきか、データを参考にして判断したのであれば、異界の者すら危険視される変態の脅威に恐怖すべきか…どっちだ?




どこの世界でも、やばい扱いなのか

いや、だからこそというべきなのか

何にしても、早めに見つけたいが…

次回に続く!!



…恐るべきは欲望か変態か。

そういえば、今年度中に新連載を書きたい書きたいと思っていたら、もう残り少ないのか…迷いまくっているのが悪いのか…ううむ。

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