ver.5.3-164 導きの篝火
『本日未明、神聖独立幼女讃美歌楽にて~』
「あ、アティのいる国だ」
「ニュースに出てきて思うけど、本当に何でこんな国が出来たのか疑問だよね」
【欲望に塗れた人の行動力は、未だに未知数ですからネ…】
朝、朝食をとっている中、なんとなくつけていたテレビのニュースにて、久しぶりにある国の名前を耳にした。
どこの誰がどのような手段をもって、成し遂げてしまったのか。
恐るべき変態共の荒ぶる欲望の果てに出来上がってしまった、人工の島国である神聖独立幼女讃美歌楽園島国家ロリタニアティスランド。
国家の長になってしまった彼女は相当不本意なのだろうが、それでも出来上がってしまった以上、国としての経営は行っているらしく、技術革新は他国と比較して凄まじいモノであると耳にしていることはあった。
まぁ、知り合いが務める支社がある国でもあるし、欲望の沼地から生み出され…いや、その源泉というべきような神すらも出てきたという、何かとヤバい国であるという印象もあるだろう。
そんな国がたまにニュースに出ると、読み上げているニュースキャスターがちょっと頭を抱えたくなるような表情をするのは同情するが…本日のニュースはちょっと、違うもののようだった。
『ーーーとのことで、メーゼ・イワド社に新設された部門の発表が行われたようです』
「おや、アルケディア・オンラインの運営会社の発表会?」
何でそんなところで行っているのかと言いたくなるが、一応関係者がいる国だからだろうか。
変態共の巣窟ともいうべきような場所で発表をしたら、それこそ利用する輩が…悪用したらやばくなるのが目に見えているので、ギリギリセーフなラインを探って使用する者たちがいるだろうが、それでもできればもうちょっとマシな場所で発表すればいいのにと思ってしまう。
そんなことはさておき、何故そんな異国の地での発表がニュースになっているのか。
メーゼ・イワド社自体が相当有名な企業ゆえに出しているのかと思ったが、そうでもないらしい。
「何々…新しい部門の発表であるプロジェクトが…『異界の篝火』?」
「篝火ってあれだよね。なんかこう、松明とか焚火の凄いもの」
それはそうだが、それが何なのか。
妙なプロジェクト名が気になるが…ただのプロジェクトってわけではなさそうだ。
そう思いながら内容を聞いて理解を進めていく。
「運営が絡むようなことだから、オンライン内の発表かと思ったけど…」
「それなら、オンラインのお知らせででるはず。なのに、こういう外部を利用しての発表が珍しいと思ったら…」
「「…オンラインと、現実の…境界融合?」」
…どうやら、とんでもないことをやるようであった。
何やらとんでもないことをやらかす様子
そのやらかし具合は、女神の比ではな…いや、どうなんだろう
そう思ってしまうのはどうかと思うが、次回に続く!!
…ちょっと短いけど、書きたいことが色々あって…




