表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
550/718

ver.5.2-132 本能的にやばいもの

…女神の力を持ったまま、妖精に転じた状態。

 一応、薬によるものなので変身時間を確認してみたところ、現実時間で30分ほどの長さとなっており、そのままの姿で居続けるわけではない。


 なので、使い方を誤れば妖精の姿から突然女神の姿へ転じることが発生し、場合によっては惨事になりかねない危険性を秘めているのだが…そこはまぁ、臨機応変に対応すればいいだろう。


『当初の目的の、性別を変えるというものと少しずれた形になったとはいえ、達成したようなものだし。問題は無い…かな?でも、感覚が通常時や女神時とはまた違った感じだな』

「パタパタ羽ばたいているけど、疲れないの?」

『大丈夫っぽい。小さくなった分軽くなったのも原因かもね』


 男神に転じる目的は成功しなかったが、無性とはいえ女神から性別を変えることが出来たという意味では成功なのかもしれない。


 そのため悲観的には捉えず、妖精となったこの身体を探る方に意識を向けることにした。


…女神になったときと同じ、ある喪失感はぬぐえないが。





 とにもかくにも気を取り直し、妖精の姿になったとはいえ元が女神のもの。

 ステータスが物凄く尖った状態だからこそ、普段できないようなことも色々とあるかもしれない。


『特に、妖精ということになれば現在妖精女王のネアが一番理解していると思ったけど…どう?』

【ピキィ…うーん、わからないところ、多いかも】


 わからないことは専門家に聞いたほうが手っ取り早いかと思い、ネアを出したのだが、彼女でもどうやらこの妖精化に関してはわからないところがあるらしい。


【同じような種族でも、何か違うピキッ。似て非なるというべきなのか、神の力が混ざっているせいなのか…感覚で捉えられない妙なものだよー】


 妖精化といっても、単純に妖精そのものになったわけではないらしい。

 女神の状態があるからこそ、その力が混ざり合っており、ただの妖精ではないらしい。


『そうか…なら、実戦で試すしかないか』


 わからないままなのも嫌なので、ここは思い切って試した方が手っ取り早いだろう。


 とはいえ、紙装甲レベルで防御力が下がっているため、迂闊にやられないような相手が好ましい。






「そういうわけで、フィールドで出会える手ごろなモンスター討伐、やってみよう!!」


 まずはグレートラビットという名の、ウサギのモンスター。

 見た目通り動きが素早いが、こちらも素早さのステータスが突出しているので苦も無く、むしろ速さで翻弄できてしまうほど。


『…飛び回って惑わしてからの、貫通蹴りで終わったか』

「可愛い姿をして、アレはえぐいよ!?」



 続けて、ビタースライムという名の、スライム…いや、某RPGのような形のあるものではなく、ちょっと毒々しい色合いをしたゲル状のスライムのモンスターである。

 

 こちらも見た目通り、猛毒を持っているスライムであり、触れるだけでも毒状態になってしまう。

 そのうえ、不定形過ぎる体のために打撃や斬撃攻撃が通りにくく、魔法による遠距離攻撃が一番安全に討伐できるらしい。

 なお、ニガ団子の一種、『ポイズンゼリーニガ団子』の材料になる毒をドロップするらしく、一部の界隈では人気があるため、遭遇が少し難しくなっているらしい。


『スキルでテイムモンスターの力が使えるから、一緒に合わせてやってみたけど…』

「凍らせて動けなくしてから、雷撃、火炎放射、トドメにミサイルを発射…って、そんな妖精怖いよ!!」



 小さい獲物ばかりを狙うのも何なので、大型系のものを探してみる。

 可能ならばタフさがあるもののほうが、手ごたえがあるだろう。


 そう思いながら探すと、こういう時に限って出くわすのが‥‥



【ギンジャォォォォォォォォォォォ!!】


「『シルバーグリズリー』!!全身銀色の体毛…じゃなくて、鋼の体毛を持った巨大なヒグマのようなモンスター!!頑丈なうえに遠距離攻撃に耐性を持つ、初心者殺しのモンスターに数えられる奴だよ!!」

『なるほど、大体の妖精としての攻撃手段を封じるようなものだけど、これはこれで都合が良い』


 頑丈さも申し分ないし、体格が大きくても結構動きが素早いモンスターのようで、試す相手(サンドバック)としては中々良いだろう。


『それじゃ、狩らせてもらうね!!』


 妖精としての力を試すために、糧となってもらおうとにこやかに攻撃を仕掛けるのであった…


【ギ、ギンジャォッゥ!?】


『あれ?攻撃前に方向転換して、逃げ腰になっているけどどうしたの?』

「あー…本能的に、悟っちゃったのかなぁ…」


 

やれる間に探るつもり

女神の状態で変化しているわけだから、他にも何かあるかも

でも、そう都合よく事が進むとは・・・

次回に続く!!


…新作そろそろ投稿したいのに、最後のほうで方針固まらねぇ!!やりたいことが多すぎる!!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ