ver.5.1-閑話 眷属たちの雑談/運営調整
【神系プレイヤー眷属限定:特殊掲示板】
・眷属である者たちだけしか、参加できないようになっています。
・各々、普段何かと話せないことを出しても構いません。
―――
1:名前:ダイナソー
というわけで、眷属だけのグダグダ雑談、始めよう
2:名前:絡繰り人形
やる意味あるのですか、コレ
3:名前:黒鬼
んー、これはこれで面白から問題ないと思うぜ
4:名前:UMAキング
そーですなー
我々、各々の神々に仕える者同士、今宵は無礼講で話すのも悪くはないですなー
5:名前:ビック・ザ・ハンド
ううむ、片手で打つのが大変というか、もう少しいい感じにできれば良いのだが…
6:名前:黒鬼
あ、これボイスでも打てるぜ
手のない奴もいるからってことで、声や目、舌やひげでも操作対応しているようだ
7:名前:ビック・ザ・ハンド
ふむふむ、おおこれはありがたい
8:名前:ダイナソー
ひげでやる奴いるのだろうか…?
・
・
・
165:名前:UMAキング
そういうわけでなー
こっちの神様、今度でっかいイベントを予定しているってなー
166:名前:ダイナソー
行動力あるなぁ
いやまぁ、こっちのほうもあるといえばあるけど
167:名前:絡繰り人形
こちらは金策稼ぎメインですがネ…
前にやった、あの大型イベントをもう一度できないかとか、画策しているようデス
168:名前:黒鬼
あー、まだオレいないときにやったやつかー
映像自体はあるけど、参加できていないのが悔やまれるぜ
169:名前:ビック・ザ・ハンド
我々、眷属として生まれたのは相当後のほうだからな
居なかったときのものに、介入できぬのは仕方がないことだ
170:名前:ダイナソー
眷属らしいことが出来ているかといえば、疑問だけどね
171:名前:黒鬼
いやまぁ、オレはこの間船ぶっ飛ばしたが…振るう機会がなかなかないのが残念だ
172:名前:絡繰り人形
船ぶっ飛ばすって、何やっているのデス
173:名前:黒鬼
何を、と言われてもヤバいものを相手にしたぐらいかなぁ…
174:名前:UMAキング
眷属としては割とやることだと思うけどなー
175:名前:ダイナソー
神の命令を受け、遂行するのは当然のことだろう
177:名前:絡繰り人形
それでも普通は、船を沈めないと思うのデス
178:名前:ビック・ザ・ハンド
そうか?この間、恒星の直火焼きを頼まれてやったことあったぞ
179:名前:絡繰り人形
…眷属って、何でしょうカ
180:名前:黒鬼
主である神の命令を受け、忠実に遂行し
181:名前:ダイナソー
なおかつ、最適解を導き出せるように動き
182:名前:UMAキング
常にその御心を思い、動くべき存在
183:名前:ビック・ザ・ハンド
という回答だと思うけど
184:名前:絡繰り人形
何で一致団結して言えているんですカーーー!!
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「…とまぁ、このように下らなくも面白い、眷属たちの成長具合が見えるようですね」
「使い方が色々間違っているような気がするでありますがな…」
…それぞれの神に仕える眷属たちが和気あいあいと雑談していたその頃。
その会話の様子を、見ている者たちがいた。
「しかし、じわりじわりと数が増えているな。各々の個性もモンスターたちのように出てきているが、自我が確立してきているのだろうか」
「そのあたりは何とも。プログラミング上、自然に進化するようになっていますが、それでも未知の部分は多いですからね」
彼らは、アルケディア・オンラインの運営会社の監視部門と技術部門に勤める者たち。
いつもならば掲示板上での話し合いだったが、本日は社内で直接確認し、話しあっているのである。
「ただ、特異点のプレイヤーに関係する眷属のほうが、他よりも個性的になりやすい傾向は出ますね。他のテイムモンスターたちとはまた違うプログラム構造のはずですが…主となる者に影響されるのは間違いないと思われます」
「個性的過ぎて、時々未知のやらかしを仕掛けないのが怖いでありますがな…パワーバランスも、他のモンスターとは異なるんでありますよね」
「ええ、短い間しか動けない分、出力は大幅増強…なおかつ、その仕えている神系スキル所持プレイヤーに足りていない部分を補う分、強化されると。しかし、その分他ステータスも降ってしまう問題がありますけれどね」
パワーが足りない神の眷属であれば、それを補うだけのパワーを持つ。
しかしながら、その足りていない部分を補強するための力はもとからある分では足りず、他ステータスを犠牲にして振り切ってしまうことが多い。
もう少しバランスよくできれば良いのだが…眷属たちの生まれる要因が足りない部分を補うという理由もあり、そのあたりの調整はなかなか難しいところ。
「どうせならよりぶっ飛んだ更新プログラムを入れられればいいけど…別件の解析結果を見ると、もう少し時間必要かな」
「別件でありますか?」
「うん、ほら先日報告あったよね。あの変態の愛による義体浄化の報告」
「報告名称がすでに、意味不明でありますが…」
ツッコミどころかどこにでも生えてくるので、放棄しておく。
それはさておき、問題の方に目を向けておく。
「上がってきたデータを解析して、出てきた改造コードを見たけど…残念ながら、あの件とはまた別だね。似ていたけど、こっちはこっちで独自の者だったし、悪意よりもより悍ましい何か出来上がっていたから…悪意あるアレよりも、おぞましい方で出来ていた愛の浄化案件のほうがまだましだと思えてしまったね」
「普通逆になりそうな…でも、そうなると例の星の命を使っていた奴らとは、別案件だったと」
「そういうことになるね」
いまだに解明され切っていない、別の厄介事。
意味不明な変態による解決された件とは違い、愛も何もない、悪意しか感じられないもの。
その案件につながるかと思いたかったが、悪意よりも悍ましいものとしか出なかったので、違うものだということが分かったのである。
「なので当分、まだ監視部門に頼るしかないね」
「人員増加、効率強化などしているでありますが…ああ、早く片付いてほしいでありますなぁ」
面倒事は早めに潰すことが出来れば良いのだが、そううまいこと行かないのがこの世の中。
終わらぬ仕事のようで、嘆きたくなるのであった…
「…ところで、その解決した案件のほうはどうなったでありましたっけ」
「浄化されて、愛の扇動者に生まれ変わったらしいよ。別のところで今、ラブラブキャンペーンとかしているらしいけど…うん、変態の愛のせいで、見ないほうが良い案件にもなっているかな」
「それ、絶対に解決していないでありますよね?」
厄介事は次々生えてくる
根絶したいが、都合の良い薬は無いもの
どこかで誰かが今日も…
次回に続く!!
…問題解決、しているのか、コレ




