ver.5.0-12 チェックは入れておきまして
新年初投稿(投稿日2023/1/1)
今年もよろしくお願いいたします。
…アンノウンモンスターだった、ミイラオーガ。
このままにして良いのかというのがあったが、確認してもらったところ、現状としてはそのままで問題はないらしい。
「うん、データを精査してみたが…一応、これは大丈夫かな?」
「違法改造された形跡があったけど、眷属化によるデータの再構成及び改良がおこなわれて…ギリギリ、問題ないかも?☆」
「不安な感じしかしないのですが」
「と言われてもなぁ…こっちとしても、眷属化したモンスターのデータが少ないのもあるんだよ」
まだまだ調理に時間がかかる中、シルルとゼアの手によって眷属化中のミイラオーガのデータを確認してもらっている中、結果としては微妙なものしか出てこなかった。
違法に改造されたデータというのは、アルケディア・オンラインとしては厳しい処罰が喰らわされる可能性があり、所持しているだけでも大変危険な代物。
まぁ、そもそもこのオンライン自体が改造をしにくい構造になっているらしいが、それでもやらかそうとすることが可能な人はいるもので、どうにかされてしまうこともある。
なので、怪しいものがあればきちんと検査できるようになっているそうだが…その検査キットを彼らは有しており、安全のために調べることが出来たのである。
その結果として、得られた回答がこの微妙なものだった。
「うーん、怪しいデータにはなっていたようだけど、眷属になったことで正式なものにするためなのか、データ自体にかなりの変質が見られるようだ」
「アンノウンモンスターのままだったらアウトだったけど、正式なものへと変わっているようだね☆。アンノウンから、新種族への切り替えはこれはこれで興味あるデータになるけど…ふむ、完成しないと、どうなるのかわからないってところかな☆」
脅威ではないようだが、どういうものになるのか二人におわからないようだ。
「まったく別の、新しい種族になるってこと?」
「そうなるな。オンラインのモンスターはある程度の種族が設定されているはずだが、こういう神系スキルを有したプレイヤーの眷属ってのは、設定が外れるからなぁ。どういう方向になるのかは、そのスキル所持者に影響されるはずだが…黒き女神のスキル所持者となると、どういう方向になるのやら」
「テイムモンスターもプレイヤーに影響されるから、そっちを見れば大体の方向性が分かるんじゃないの☆?」
「そうなると…今、誰がいるんだ?」
「えっと…ゴンフラワレスさん、ここで全員、出しても大丈夫でしょうか?」
「あらぁん、別にいいわよん。料理中だから、ひに近づくほど満員にならなければいいわぁん」
「良し、許可を貰えたから…全員、出てきて!!マリー、リン、セレア、ルト、アリス、ネア、コユキ、シア!!」
【シャゲェェ!!】
【ガウウ!!】
【バルゥ!!】
【ギャベェ!!】
【オォン!!】
【ピキィィ!!】
【ユッキユキ!!】
【ピャァァイ!!】
全員出してみて、方向性を確認してみるが…うん、なんというか、見えたくないものが見えてきそうだ。
「へぇ、これだけのメンツのテイムモンスターとなると、大体の方向性が…見えてきたけど、え、そうなるのか?」
「えっと…ほぼ皆、女性の姿に近いってことだから…☆」
「「…オーガだと、こう、だっちゃとか叫ぶ系のものになりそうな」」
「電撃部門は既にルトで十分間に合っているんだけど!!」
オーガでかつ、このメンツを見ればその方向に進化してもおかしくはないのかもしれない。
だがしかし、その方向に進むとは限らないはず。
「確か、このミイラオーガは相当な怪力を持っていたから、そっちメインになる方向になるかもしれない。ほら、このメンツもなかなかぶっ飛んだ力を持つし…もしかすると、巨大な腕を持つ感じになるのかもしれないよ」
「その可能性も確かに想像できるけど…何でだろう、このテイムモンスターたちを見ると美少女方面へ進む未来があるような」
「いや、もしかすると妖女とかのほうに…どっちにしろ、あまり変わらないような」
「なんか、どれもあり得そうなのデースが…可愛い方向になってくれそうなのデース」
「ふむ、生徒の持つテイムモンスターをこれまで見てきたが、方向性としては間違ってないのだろうな」
「なんというか…うん、ハル、何も擁護できないや、ごめんね」
「誰も否定できないだと!?」
悲しいかな、これまで積み上げてきてしまった実績というのが、あり得る未来をより明確化してしまうのだろう。
問題はないはずなのに、問題しかないというような矛盾を抱えつつも、答え合わせの時は着々と迫ってくるのであった…
「でも、それはそれで他のプレイヤーからしたら、だいぶうらやましがられる方向性になっていると思うよ?」
「そういえば、生徒たちから質問でも聞きますね。何やら噂では、美女モンスターばかりを連れたハーレムプレイヤーがいるが、どうやったらそうなるのかという声が…」
「あー、星々でも聞くね☆。黒き女神の眷属も数がいたけど、それと対をなすようなほどのモンスターを揃えたプレイヤーがうらやましいとかなんとか…」
「全然フォローにもなっていないんだけど!?」
否定できない、これまでの積み重ね
やらかしてきたことが、自ら返ってきている
…いや、わざとじゃないんだけどなぁ
次回に続く!!
…さて、眷属はどうなるのか。その姿の方向性や、いかに




