表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
399/718

Ver.4.2-165 奴らは全て

…一週間ほど経過したが、今のところ襲撃の様子はない。

 まぁ、真祖であるミーちゃんが常に送迎してくれるし、家の方でもロロが何かしらの防衛システムとやらを作成しているそうなので、そうたやすく襲えるような状況を作ることが出来ていないというのが大きいだろう。


 こうやって考えてみると、後者はともかく前者の方はかなりぶっ飛んだことなのかもしれないが…それでも、平和な時間を過ごすことはできていた。

 しいて言うのであれば、彼女たちに迷惑をかけていないか不安になることぐらいか。


 それでも、どこのものともわからないような、頭が茹で上がっている輩の襲撃を受けることよりもいいようで、困っているわけでもないらしい。


 なので、出来るだけ早く負担を減らせるように解決してほしいところなのだが…


「今のところ、だいぶ絞れてきたぐらいか…」


 密入国している情報があったので、その線で情報をロロが調べているそうなのだが、だんだん居場所を探ることが出来てきていた。

 間違いなく奴は今、この国の中へ入国しているらしく、形跡は結構簡単に見つけることはできたそうである。


 だがしかし、そこからさらに深く探れたかといえばそういうわけでもないようで、かなり面倒な場所に潜り込まれたそうで、居場所の特定まで時間がかかるらしい。

 完全に特定できれば、素早く制圧して本当の平穏を取り戻せるそうだが…いかんせん、世の中はそう簡単に事を運ばせてくれないようだ。


 何にしても、このまま襲撃も何もなければ良いのだが…それでも、不安をぬぐうことはできない。


「ああ、さっさと解決すれば良いのになぁ…そもそも何で僕を狙うのやら」


 真祖であるミーちゃんとのつながりを狙って求婚し、盛大にフラれてしまったのでればそのままおとなしく引き下がってほしい。

 それなのに、雑草のごとくしぶとく耐え抜いて、何をどのように考えて、何の変哲もないただの人間である自分を狙うのか、その思考が理解できないだろう。


 いや、理由を考えるのであれば、いくつか候補がないわけでもない。


 まず、最初に考えられることとしては、ミーちゃんに対しての人質だろう。

 結婚できぬのであれば、より迫るために親しい相手を攫い、無理やり言うことを聞かせるというのは、卑怯だけど成功率は高いだろう。

 リスクとしては、それで本気の激怒をしたミーちゃんが爆誕してしまうことか…破滅願望でも持っているのだろうか。


 次に考えられることとすれば、交渉のために無理やり言うことを聞かせようとすることか。

 最初の人質と違う点とすれば、交渉を僕自身にさせる意味合いになっており、いうことを聞かせるために吸血鬼であることを活かしての人間脅しぐらいか。

 普通の人間なので、真祖レベルではない吸血鬼相手でもあっさり命を奪われる可能性はあるからね。種族としての力の差による暴力で脅しをかけることか。

 リスクとしては…うん、加減を間違えたら人間をあっさり潰せるので、おまけとしてミーちゃんがウルトラ大激怒するぐらいか。


 様々な案が色々とあるが、全てのリスクとしてはミーちゃんが世界滅亡をさせるほどの力を持った大魔王になりかねないほどの激怒を引き起こすことだろう。

 以前、真祖としての正体ばれした時に起きた騒動のような暴れぶりをよりシャレにならない形で出してくる可能性だってある。


…そんなやばい地雷を踏みぬくような真似を、流石にするだろうか?

 いくら相当な愚か者だとしても、そんな真似をしたらただでは済まないことが目に見えているはずだが、もしやそんなことすら見えないほどの盲目ということでもあるまい、


 とはいえ、どのようなことをしでかすのか、愚物の思考は深く読むことができない。

 人とは人ではないようなものの思考を理解することはできず、だからこそ、度が過ぎている大馬鹿野郎の考えを予想できず、結果として予測不可能な大惨事を招く。


 可能な限り、大惨事を招かないように予防するが…それでも、どこかで限度はあり、結果として引き起こされてしまう可能性を消すことが出来ない。

 それでも、どうにかするために予防することを諦めはせず、続けることで被害は軽減できるはず。

 できれば、何も被害を引き起こすことなく終わってほしいのだが…難しいものは仕方がないので、平穏であり続けることを祈るしかない。


「さっさと、気が付かない間に自滅して潰れてほしいなぁ…」


 姿を見せぬ相手だが、一生その姿を見ることなく終わってほしいと、心の底から思うのであった…



…しかし、世の中そう簡単に願いが叶うわけもない。

 それこそ神が祈ったとしても、神の願いは運命に対して無力でもある。


 そのうえ、仮に自滅して終わったとしても、その自滅は…途方もない大迷惑を、周囲に振り向いての大爆発を引き起こすのだから…



じわじわと近づいてくる愚か者

どのような手に出るのかは想像しやすいが、どういう結果を招くかはわからない

ただ一つ言えるのは、面倒ごとということで…

次回に続く!!



…ネットが絶賛大不調。ルーターを再起動したり、色々試すのだけれど、何回やっても何回やっても、いったんつながってはアクセス不可になるという状態

通信障害?…何とも言えねぇ…そのため、しばらく出せるか出せないかはネットの気分次第となりますので、ご了承お願いいたします

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] 光ならONUの方が故障気味とか?
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ