ver.4.3-閑話 けなげな眷属ども
ルール：
1.我々は忠誠を誓いし相手に対して、しっかり任務の遂行を志す
2.朝昼晩のご飯時は、全員集合。一体たりとも欠けることなく、そろうように。
3.旨いものがあれば献上を。我々は底辺のものでちょうどいい
以上、オデール・ドロボーン吸血伯爵様に仕える眷属一同のルールである
―――
1：名前：DBN
というわけで、これより眷属一同による、報告会を行うことにする
2：名前：GGちゃん（グレートなんです）
なお、この会議で報告された内容は議事録にまとめ、後でオデール様へ提出を行うため、わかりやすいもので頼む
3：名前：BF
了解ぶ～ん
4：名前：MM（針交換中）
承知でぷ～ん
5：名前：そのほか大勢（鼠算）
わかったでちゅーん
6：名前：DBN
それじゃまずは、最初の報告として…例の男に関しての調査はどうだ？オデール様は襲撃を計画されているが、可能そうかどうかわかるものは
7：名前：BF
あ、それに関して報告あるぶ～ん
8：名前：BF
オデール様が熱を上げている真祖殿、近づくために利用しようとしている男のほうに関してですがぶ～ん。現在、どうやら他所から情報があって襲撃を知ったのか、周囲の守りを固めているようでぶ～ん
9：名前：GGちゃん（グレートなんです）
情報の秘匿は難しいからな。どこかで相手にばれてもおかしくはないが…具体的にはどうなっている？
10：名前：BF
送迎を真祖殿にお願いしている状況でぶ～ん。何やら仕掛けたっぷりの改造車なバイクのサイドカーに乗って、外に出るようでぶ～ん
11：名前：DBN
真祖殿に送迎を頼む、か…眷属になって、どれほどの上の方なのか理解はしているが、そのお方に頼むとはな
12：名前：MM（針交換中）
贅沢なように思えるでぷ～ん
13：名前：そのほか大勢（鼠算）
仕掛けたっぷりって、どういうことだちゅう？
14：名前：BF
ざっと、内部構造を軽く見ても、100以上の仕掛けのようでぶ～ん。自爆装置はいるのかいらないのかはさておき、瞬間加速のためのブースター、分離機能のためのスイッチ、追跡妨害のためなのか聖水入りオイル噴霧器、攻撃用のミサイル杭ポッド…ざっと上げるだけでもやばいのが多いようでぶ～ん
15：名前：GGちゃん（グレートなんです）
ソレ、一台のバイクとサイドカーに詰められる量なのか？
16：名前：BF
超・圧縮しているようぶ～ん。相手がばれているせいか、吸血鬼対策もいろいろ施されていて、他細かい部分の情報はまだ調査中でぶ～ん
17：名前：BF
まぁ、今の状態でまともにオデール様が手を出せば…無事に済まない可能性のほうが高いぶ～ん
18：名前：DBN
やっかいだな…オデール様としては、隙のある時を狙いたいが、その様子ではそうたやすくはいかないか
19：名前：DBN
家のほうはどうだ？
20：名前：そのほか大勢（鼠算）
そっちはきついでちゅ～う！！地下、下水管、その他配管電線などから探ろうとしたのでちゅ～が
21：名前：そのほか大勢（鼠算）
全部侵入経路として成り立たず破壊工作もできなかったでちゅ～
22：名前：GGちゃん（グレートなんです）
停電を引き起こしたりとかできなかったのか？
23：名前：そのほか大勢（鼠算）
発電機、そなわっているみたいでちゅう。狙ってもすぐに対応されてしまうでちゅ～う
24：名前：GGちゃん（グレートなんです）
水の方とかはどうだ？
26：名前：そのほか大勢（鼠算）
浄化処理設備などばっちり対策を取られていて、だめでちゅう
27：名前：MM（針交換中）
いっそ虫である身を活かして、こっそり狙ってみようともしたでぷ～ん
28：名前：MM（針交換中）
でも、やってみたらほぼ全滅しかけたでぷ～ん。何者かによる遠距離精密射撃で、気が付かれることなく一撃で屠られて行ったでぷ～ん
29：名前：DBN
一撃で屠る精密射撃って何？
(´・ω・)
30：名前：GGちゃん（グレートなんです）
え、MMって結構小さいよね…？しかもバレないように的確にってどうやって？
31：名前：MM（針交換中）
針でぷ～ん。どうやら空中の摩擦熱と直撃時の熱で瞬時に蒸発する特殊なもので、かろうじて何とか証拠を獲得したやつから判明したでぷ～ん
遺品になったけど…
32：名前：BF
殺意。やばいぶ～ん
33：名前：そのほか大勢（鼠算）
それ、オデール様が狙って本当に大丈夫な相手でちゅう？
34：名前：GGちゃん（グレートなんです）
…何とも言えないな
35：名前：DBN
とりあえず、その他報告があるなら、空気を切り替えるために出してくれ…
――――
…とある吸血鬼の眷属になったものたちの報告の場は、その後はどんどん出てきたやばい事実に関しての驚愕会へと切り替わっていき、狙うのはそうとう無理な話ではないかという危機感を募らせる。
だが、まとめて報告したところであきらめてくれるかといえばそうでもなさそうであり、ならば可能な限り守れるように…全力で命乞い程度ならばできるようにしようと、彼らは心に決めるのであった。
眷属たちは報告をまとめ上げ、提出を行う
それを読み、彼らの仕える主の考えが多少は変わってほしいと望む
だが、現実というのはそうたやすくはいかないだろう…
次回に続く！！
…下のほうがまだまともであったか
