表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
39/718

ver.1.1.1-33話 対策というのは、相手にも練られているものであり

>アップデート、Ver.1.1.1が行われました!!

>前回のアップデート時に合った不具合やAIの改善、NPCの挙動変更などが行われました!!

―――――


「お、やっぱりそのあたりの変更があったか」

【シャゲェ?】

【ガウガウ?】

【バルヒヒィン?】


 仕事も終わり、明日は休日という事でいつもよりちょっと長くログインできると思い、ログインした本日。細かなアップデートが行われたようで、運営からのお知らせが告知されていた。

 ハウス内で確認作業をしており、全員がなんだなんだと興味深そうに来たのでその場でお知らせ画面を大きくして全員に見やすくしつつ、その内容を読んでいく。というか、前よりもちょっと皆の挙動が自然的なというか、動き方がより生ものに近い気がするような‥‥‥この辺りも挙動の改善がされているのだろうか?


 ちなみに、前回進めていた鍛冶師の道のクエストは達成し、親方にきちんとドラメタルを渡すとスキル『鍛冶師』を会得できた。金属系統のアイテムの精製時に評価が1は確実に上がるスキルらしく、錬金術師にはかなり好都合なものである。なお、中三病さんの場合は最初からではなく途中から参加したようなものなのでスキルの習得は無かったが、武器を新調してもらえたそうだ。

 っと、それはさておき、その他の内容に目を通さないとね。


―――――

>大きな変更の一つに、『スキルレベル』の撤廃。及び隠しステータスとして新たに『熟練度』が追加されました。スキルレベルの撤廃により、最大効果が減少しましたが、その代わりに制限時間の一部撤廃などがされ、より扱いやすくなりました。


『熟練度』

分かりやすく例を挙げるならば、錬金術師でアイテムを生成時に同じレシピで同じ作り方をした際に、制作評価が変化するような仕組み。作れば作るほど加算され、更に現実世界での器用さなどもしっかりフィードバックされるようになりました。また、剣術などのスキルも同様に現実で鍛えればきちんとアルケディア・オンライン内に反映されます。


>追加クエストが幾つか発見されましたので、隠しダンジョンが全体に解放されます。様々なクエストを受注し、達成した方々の功績も称え、特別に本日より1週間の間、クエスト達成時に得られる経験値が1.2倍に引き上げられます。


>レベル上限が更新されました。『Lv.50⇒Lv.65』まで上昇。それに伴い、職業に『上級職業』が各自に追加されました。条件が達成され次第開放され、職業を更新可能です。また、同様にテイムモンスターたちの進化先も新たに解放されました。


>テイムモンスターの同時出撃数は3体でしたが、システムの拡張により5体まで可能になりました。

>緊急告知!!イベントクエストが新たに2週間開催されます!!


『オララゴンの怨霊たち』

・オララゴン、という伝説のモンスターが復活を目論み、この世界に『赤い夜』をもたらすイベントです。

・今回のアップデートに伴い、時間概念が改善され、しばらくの間ゲリラ的に星空が急に広がり、赤い月が照らす『赤い夜』の世界が広がります。

・追加されたアンデッド系モンスターが、赤い夜時に大量発生します。討伐数を稼ぎ、全員の討伐数が一定数に達するたびに特別なアイテムが配布されます。

・また、討伐数がある程度達成されると『レイドバトル』が開催されます。非常に強力なモンスターが大型化され、全プレイヤーに向けて襲撃!!一定時間の間に出現し、討伐に成功すれば参加していたプレイヤーに等しく成功報酬です!!



>また、テイム可能確率が期間中、アンデッド系統に限り普段の5倍で発生します。イベント終了後もホラーな雰囲気を纏いたければ、そちらもどうぞお楽しみに!!

―――――


「‥‥‥ツッコミどころがいくつかあるけれども、要約すると全員対象レイドバトルが追加されたようなものか」


 いくつかの変更が見られるようだが、今回のアップデートは中々大きいと言えるだろう。スキルレベルの撤廃が最たるもので、いちいち何レベルでどうなるのか確認しなくて済む‥‥‥あ、いや、ちょっと待てよ?なんか嫌な予感がするのは気のせいか?

 いやいやいや、考え過ぎなだけで、今の自分のスキルを見ればきっと気のせいだと笑えるはずだ。確か、今の僕が持っているスキルとしては、『引っこ抜きマスター』、『緑の手』、『間違った料理人』、『水の加護』、『戦闘の舞』、『鍛冶師』、『女た…‥


「って、気のせいじゃなぁぁぁあい!!思いっきり、制限時間がどうなったのか考えたくないスキルからレベル消えちゃってどうするの!?」


―――――

『女体化』

制限時間が撤廃され、好きな時にアバターの性別が変更可能になった。また、ある程度の年齢による操作も可能であり、現実の年齢から一気に幼い容姿にまで変更することが可能である。スキル使用時のみに効果を発揮し、スキルの使用をやめれば解除可能です。

―――――


 なるほど、今でこそ少年のようなアバターだが、このスキルを使用すればいつでも好きな時に大人のお姉さん風からあどけない幼女風に、って使用する機会がすごく無さそう。

 いや、舞スキルに関して男女で効果が違うようなので、そのあたりの恩恵を受けたい際に使用するぐらいだろうが、それでも使用は中々無いだろう。というか、この説明だと幼女化も可能ってことは、同僚に絶対に知られたくない代物になる。うん、大人のお姉さんみたいな感じになるのは百歩譲っていいとして、幼女になるのは絶対に辞めよう。機会は無いだろうけれども、それでも使用することがないと確実に言いたい。



「何にしても、その他も細かい調整や修正、新しい要素があるのは面白そうか‥‥‥にしても、レベル上限も上がったらしいけれども、今どれだけだったっけ?」


―――――

ハル:Lv.43

マリー:Lv.48

リン:Lv.46

セレア:LV.50

―――――


「‥‥‥何と言うか、皆の方が強かったんだね」

【シャゲシャゲ】

【ガウゥ?】

【バルヒヒーン!】


 考えてみれば、前回のダンジョン内で一番他のモンスターを討伐しているのはテイムモンスターたちだったし、そもそもセレアに至っては他人が育てていた分もあって、面子の中で一番高かったのは納得できるだろう。

 しかし、その主である自分の方が他の皆より低いのは、ちょっと悲しいような気もする。のんびりやりたいけれども、ちょっとレベルアップも考えておくべきか‥‥‥いや、戦闘に参加しちゃうし、ずっと追いつけないのではないから、ここは諦めるべきか。




 とにもかくにも、少々終わりのない現実に目を背けつつ、今はアップデート要素がどのようなものなのか、他のものを確認していく必要があるだろう。折角だから、ここは色々と試したいところではある。

 そう言えば、ドワーフの村は行ったけれども、エルフのいる大樹の村はまだ行ってなかったかな…‥ロティさん、ダンジョン突破後にログで『強制転移』とやらが出てきていなくなったしね。何か問題があって凍結処理がされていたし、その作業のために行かされたのかもしれない。出来れば、マリーがヤッチャッタ事実をうまい事闇に葬れればいいのだが、それは運営に願うしかないだろう。


「ひとまず、今日はアップデート要素を確認しつつ、大樹の村へ行ってみるか‥‥‥十中八九、あののじゃロリがいるだろうし、出くわさないことを願いつつ、ネットで噂の舞とかも見てみたいしね」


 エルフの住まう大樹の村では、何やら巫女とか存在しているらしく、見事な舞をプレイヤーたちに披露しているそうである。

 しかも、スキルの類にもなるほどで、見るだけでも良い事が起きやすく、そもそもエルフの顔面偏差値は非常に高いようで、色々と楽しみである。できればのじゃロリに出くわさないほうがいいのだが、したらしたで全力逃亡も試みるべきか、それとも以前に貰っていた証とやらを示して、普通では入れないような場所に入ってみるべきか。


 やりたいことが、毎回アップデートのたびに増えてしまうようで、どれから手を付けるべきなのか整理しながら、本日の予定を素早く練り上げていくのであった…‥‥‥



「ところで、セレアのほうもレベル上限が解放されたけど、一番高い割には進化とかはまだないんだね」

【バルヒヒ】


 レベルアップ以外にも、プレイヤー側のスキルや称号などの条件が進化に関わるらしいし、もうちょっと何か条件が無いと駄目なのかな?今の種族はシャドーホースだし、進化するならバイコーンなどが想像しやすいが、何になるのかはこっちはこっちで楽しみである。

 

色々と良い感じになるように、手探りで調整中。

それでもまだまだ改善点が多いし、ゲームとしての完成はまだ先になるかなぁ。

とりあえず今は、楽しみまくろう!!

次回に続く!!



‥‥‥さて、アンデッド系の出現が告知されたが、ホラーな夜をちょっと再現したい。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] 女性版サジタリウスになる未来しか見えない!!!
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ