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ver.4.2-130 人が多いと、大変なことも

 青い空、白い雲に砂浜。

 そして気温も海水浴にはちょうど良いほどの高さもあり、冷たい海水がこれまた気持ちよく感じさせられるほどの良好な環境。


「…そして視界に映るの水着姿の皆と言う環境なんだけど‥‥やっぱり、目立つなぁ」


 ある程度はわかっていた。元から皆、結構綺麗なモンスターばかりであることを。

 一応、人の多い場所だからある程度の視線にさらされること自体は許容範囲であり、無理なことをしでかさなければ構う必要もなかっただろう。


 だがしかし、時として美しいということは圧倒的な暴力を生むことにもつながってしまうのだ。




【その結果、白いビーチがあっという間に彼岸花のように真っ赤に染まってしまったのは悲しいですネ】

「本当にある意味彼岸の…煩悩とかから解き放たれて自由になったというか、この世からおさらばするようなことになってないかな?」


 マリーたちの水着姿というのは、見慣れ切ってない人々からすれば暴力に等しかったのだろうか。

 テイムモンスターとはいえ女性のような肉体を持つ彼女たちのもつ魅力というのはすさまじいほどの破壊力を秘めていたようで、周辺一帯が先ほどまで騒がしかったはずなのに、今は遠目から見る人が多くなって、静かになっているのである。



 まぁ、そんな花を咲かせてあの世への旅路に云って(行って)しまったような人たちはさておき、海王惑星で無事に手続きが済んで、こうやって海水浴を楽しむのは周囲の被害に目をつぶれば楽しく思えるだろう。

 

 本当は今頃はレベル上げにいそしんでいたはずだが、スライムによってやむを得ず変更した結果とはいえ…これはこれで、悪くはない。

 うん、真っ赤に染まっている人たちを、ロロがお掃除してどけているのを除けば大丈夫か。


【バルルルゥ!!】

【ピャァァィ!!】

【ピキィイイ!!】


 ばしゃばしゃと波打ち際で水を掛け合ったり、全力で泳いでいたり、砂浜で砂の城を作って遊ぶなど、皆自由にすごしている様子。

 僕自身はそこまで動く気はなく、VRMMOだけどなんか心地よい感じの日光で日焼けできないかとゆったりくつろいでいるのだが、穏やかな時間が流れているような気がする。


「思い返せば、ここ最近は何かと濃かったし忙しかったなぁ…こうやってゲームの中とはいえ、のんびり過ごせる時間を作るのも悪くはないかな?」


 侵略者や牧場、レイド戦に機械惑星での死闘…結構濃い時間が多かった。

 そう考えると、こうやって珍しくゲーム本来の役目というか遊びに入れているのは安らぎの時間としてすごく求めるべきものだったのかもしれない。


 しいていうのであれば、ミーちゃんと一緒に楽しみたかったが…無事に帰ってきたら、一緒に現実のほうの海にでも誘うべきだろうか。

 でもなぁ、確か伯母さん関連での騒動に関しては無事で終わったことはなかったな…楽しめるだけの気力があれば、いたわってあげよう。


 


 そう思いつつも、のんびりと過ごすが海王惑星というだけあって、海での楽しみが色々と詰まっているようだ。

 定番のスイカ割りや泳ぎはあるが、その他にもビーチフラッグやバーベキューなんかもあるようだし、場所によっては水着コンテストも開催されているらしい。

 出る気はないが、男女別に分かれてやっているようで、どっちも人々がすごい熱中していることが伝わってくる。


「あ、モンスター部門もあるけどこっちはさらに分野が分かれているのか」


 人型、不定形、獣、機械、何かしらの名状しがたきものなどのモンスターのおおざっぱな姿によって人の感じるセンスが違うためか細かく分けられている。

 マリーたちの場合は人型部門で参戦できそうだが…なんか全員の容姿で順位付けするようなことになりそうだから、避けたほうが良いかもしれない。


「というか、名状しがたきものって何だろう?」


 そういう表現が合いそうなのは、いつぞやかのソプラノ村の奥深くにいたおばば様とかが該当するかもしれない…元気かな、あの人。

 考えたらこの惑星、あちこちの海にあるものに関しての交流が深いと聞くし、もしかするとつながっている点があるかも。



 また久しぶりに会いに行ってみようかなと思いつつ、今はこの海の光景をゆったりと楽しむほうが良いかと思うのであった…






…だけど、平穏というのはあっけなく崩れ去りやすいもの。

 警戒をしていてもどこかでゆったりと魔の手は忍び寄り…

のんびりする雰囲気も久しぶり

こういうゆったりとした時間はたっぷり味わいたいところ

だがしかし、世の中うまくいくことはなくて…

次回に続く!!



…書いておいて、吹っ飛んだデータ涙目に 

             バックアップ・超・大事

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