表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
165/718

ver.3.1-34 戦いとは数か、それとも質なのか

 各種ギルドが分野ごとに争う様は、様々な勝負が見れて中々面白いものがある。

 ありきたりだけど実力者が多い格闘分野の大乱闘や、飯テロと言えるような料理関係の戦い、魅せるために美しさやカッコ良さ、逞しさなどを兼ね備えたファッションショーなど、対抗戦と言うが結構幅広いものが多かった。

 そして次に出てくるのは‥


「戦隊・魔法少女分野…‥‥変身ヒーローとヒロインの分野での、対抗戦か」


 この場合どういう対抗戦になるのか疑問に思ったが、どうやらどちらも悪を成敗して正義を成すような者が多いからこそ、結構はっきりした勝負になるらしい。

 NPC側にいくつもある悪の組織が、今回の対抗戦に特別に招待されており、その組織から派遣された悪の怪人やら改造生物とかが大量に放出されるので、どれだけ倒せるのかという内容になるようだ。


「倒されるのが分かっているのに、派遣される悪の怪人とかって…‥‥良いのだろうか、それで」

【一応、話は付いているようですネ。一人倒されるたびに、きちんと費用を支払うようデス】

「それだとわざと弱いのを大量生産してこないかな?というか、悪の組織に金を流しちゃっていいのか?」

【そこはまぁ、何かしらの対策を取っているのでしょうが…‥‥少なくとも、弱いものが大量に出てくるのは否定できませんネ。テンプレと言いますか、最初は雑魚が大量に出てくるのはお約束でショウ】


 納得はできるが、それだとかなり大量に出てきそうなんだよなぁ。

 そう思っていると、どうやら参加するギルドの面々が出てきたようで、こちらも決まり事なのか堂々と名乗りを上げ始めた。


「キラキラと輝く、星々のスター戦隊!!ここに参上!!」

「「「三人そろって、信号機魔法少女ここに参上♪」」」

「戦場はここかぁ!!力は力で叩き潰し静まり返させるゴリマッチョライダー推参!!」

「そーれそーれ!!皆応援してねーアイドル戦隊ここに見参☆」


 いろいろな名乗りがあるが、似たようなギルドが多い故か衣装なども似たり寄ったりなところがある。

 戦隊専用、魔法少女専用などの装備も流通してきたようで、よく見るとデザインや色が違うだけで大分部分が同じものや、独創性を出そうとして余計に変な格好になっている者たちもいるみたいだ。お魚戦隊とか言って、混ざっている格好に魚じゃなくてカニが混ざっているのが良い例かもしれない。



 とにもかくにも、これだけ多くのヒーローやヒロインが集まるのであれば、あの欲望五人衆も欲望戦隊だった時があるから名乗りを上げるかと思ったが、どうも見当たらない。


「あれ?戦隊系だったら出ると思ったのに、なんかいないな?」

【シャゲシャゲェ?】

【オォン?】

【変態すぎて、ギルド入会を断ったのでしょうカ?】


 変なものが映らないのであれば、問題はないのかもしれない。

 こういう集まりに出ないのはちょっと意外だったが‥‥‥っと、そうこうしている間に全部名乗りを上げ終わったようで、今回派遣された悪の組織達の方に映像が‥‥‥って!?



「ちょっと待て!!今一瞬ミートンたちがいたぞ!?」

【うわぁ、凄く自然に混ざってますネ。前に所属していた組織は潰れたので首になったのかと思ったのですガ、新しい組織に就職されたのでしょうカ?】


 そこに映っていたのは、悪の怪人やら改造生物たちがいる中に混ざっている、欲望五人衆。

 堕ちるところまで堕ちたのかとツッコミをいれたかったが‥‥‥名乗りを上げてきたので、その場にいる理由がすぐに分かった。



「燃え上がれ!!ロリと少女とその他可愛いものへの情念を!変態?違う、これは我々の抑えきれぬ熱き焔なのだよ!!情熱の変態戦士、レッドのタローン!!」

「見せよ触らせよ触れさせよ!!輝く太陽の光を浴び、すべての女性を愛することを宣言し、色々とやってあげたいのぅ!!悟りの変態戦士、イエローのミートン!!」

「混ざり込め、気が付かれるな!草木に紛れて観察し、ゆっくりと仲を深めようではないか!!森林の変態戦士、グリーンのカックウ!!」

「あの水平線のように平らであったとしても、あの津波のように大きく盛り上がっても、すべては等しいのだ。!!大海の変態戦士、ブルーのスッケン!!」

【ブモブモブモウ、ブモオオォゥ!!(※特別カンペ:どうしようもない人たちでどうもすみません。この戦いに今は準じて、後でしっかり反省文をお願いしておきます。平等の戦士、マッチョン!!)】

「「「「4人と1匹そろって!!欲望戦隊?欲望五人衆?いや、それらはすでに過去のもので、今に生きる変態ギルドの前線!!新変態戦隊ヨクボウモウジャーここに参上!!」」」」

【ブモウ!!】



 ドォォォォン!!とかなり久し振りに 爆発を背後に起こしつつ、現れた新たなる変態戦隊。

 約1名(匹?)だけはテロップでその内容が翻訳されて流されたが、どうやら新たに変態ギルドに所属していたようで、元気にやっていたようである。


「というか、変態ギルドの前線って‥‥‥てっきり、噂に聞いていたところから、あの戦隊が独立したのかと思っていたけど、そうでもなかったのか」

【どうも今回、変態ギルドは悪の組織側へ回るようですネ。今ここにギルドに関しての情報が流れてきたのですが、驚くべきことにNPCもかなりいるようで、とんでもない集団となっているようデス】


 プレイヤーが創り上げたのかと思ったが、どうやらNPCにも同等レベルの問題児たちがいたようで、変態たちが集まって作り上げていたらしい。

 変態戦隊のコスチュームも呪われた戦隊スーツだったはずだが、その呪いはさらに禍々しいものにでも変化したのか、戦隊というか思いっきり悪の怪人側に見えなくもない。


「さぁ!!戦隊や魔法少女たちよかかってくるのじゃ!!」

「戦隊はボッコボコにするけど、少女たちは優しく対応してあげるよ!!」

「できればそこから抜け出て、ぜひ我々と共に歩もう!!」

「かわいい子、美しい子、本当に欲しいんだよぉ!!」

【ブモブモーブモー(いや本当にすみません、皆様。彼らの暴走が収まるまでどうにか付き合ってください)】


 色々とツッコミどころが満載だが、これはこれで厄介なことになったかもしれない。

 変態戦隊だが、一応ソコソコ実力はあるので悪の組織側に加担されると結構不味いだろう。



「‥‥‥しょうがない。本当はもうちょっと後の方で乱入したかったけど、今やらないとやばそうだ。皆、乱入しに向かうよ!!」


 公の場で暴れまくる変態の惨劇を防ぐために、嫌々ながらも他の人達のために出ることにしたのであった‥‥‥


【ところで、どの様な格好で行きましょうか?】

「黒き女神と、使い魔としての姿全開で行こう。ここでいっその事、全力で潰して矯正を試みないとね」


‥‥‥手加減なしで、どうなるかな?



現れたるやばい人たち。

ピー音祭りにならないように、即潰す必要がある。

なので慈悲なくいくとしよう。

次回に続く!!



‥‥‥名乗り、いくつかネタ案があったが今回はこれである。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] もう敵味方関係なく連携して、完膚なきまでに叩き潰す必用があると思います。 但し、理性担当の一匹を除く。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ