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ver.3.1-32 対抗戦、開幕

‥‥‥騒がしかった勧誘合戦も静まり返り、あちこちのフィールドでは各ギルドに新たに入ったメンバーの育成が行われていた。

 あるギルドではモンスターを呼びよせて戦わせまくったり、またあるギルドでは裁縫しまくったり、はたまた別のギルドではビッグウェーブに乗って海と一体になるなど、各ギルドの育成方針によって様々な光景が見られた。


「そろそろ落ち着いたようだし‥‥‥一旦、降りるか」

【シャゲシャゲェ】


 魔導戦艦に籠城していたが、もう間もなくくる対抗戦の時になってきたことで、勧誘に誘われなくなるほど落ち着いた頃合いになったことを僕らは喜ぶ。

 念には念を入れ、周囲を警戒しつつ着陸させ、人気のない場所に下船したが…‥‥勧誘をしてくる輩はいないようだ。


「とりあえずどうしようかな?ギルド勧誘合戦も無くなったし、ここは乱入に備えて、皆のレベル上げにでも向かうほうが良いかな?」



 乱入に出ればALも貰えるようだし、全員の実力を一旦通常の状態で確認したいところ。

 艦内での模擬戦である程度の組み合わせや新しいやり方なども把握したが、身内の中だけで確認しているようなものだし、ここいらで一度野生のモンスターと戦闘し、おかしなところがないか見直しておきたい。


 とは言え、今はあちらこちらで新人育成、自己研鑽の波が来ているので普通のフィールド上のモンスターが狩られて遭遇しにくいし、都合の良い場所はほぼ抑えられているだろう。

 そう考えると、逆に都合の悪い場所ほど空いていることになるが‥‥‥






「…‥‥表の方の魔界のこの辺りなら、ちょうどいいかな?」

【ギャベィ】

【ユッキ!!】

【確かに丁度いいでしょウ】


 裏魔界は流石にやばい場所なのは分かっているので、まだマシな表の魔界の方で確認作業を行うことにした。

 弱肉強食、状態異常ばかりのモンスターがわんさか出る魔界だが、状態異常の方が結構嫌われているので訓練場にする人はほとんどいない。

 それに時々、空からのモンスターによる災害もあるのでやりにくいだろうが、僕らの場合は魔導戦艦もあるし、状態異常に関してはこちらの方が上回るほどの使い手が多い。


「良し、それじゃ皆始めるぞ。まずは手ごろな奴を捜そう!!」

【バルルルゥ!!】

【オォォン!!】

【ガウ!!】


 僕らの糧になるために犠牲になってくれるコホン、都合の良い実験台を捜すために、魔界を探索し始める。

 悪魔の町もあるだろうが、そこにもちょっと寄って道具を補充したいかな‥‥‥魔導戦艦、快適と言えば快適だけど、やはり資源が限られてくるので、乱入戦に備えて色々作るために資材を確保したいからね。

 ニガ団子もどうやらネット上で最凶の改良が進んでいるらしいし、その他猛毒レシピや電撃を放つアイテムもあるのでスタンガンモドキのレシピなど、何かとこちらにとって扱いやすいものも普及してきたようで、より一層凶悪な戦術も取れるだろう。


「後はできれば、黒き女神になった際に身バレしないような変装用の装備も買ったほうが良いかな?魔界の方が良い感じの衣服装備があるようだしね」


 プレイヤー用、テイムモンスター用の衣装装備もだいぶ広がってきたようで、天界・魔界共にあるようだ。

 綺麗なドレスとかオシャレ用の類が多い天界限定の品も良いけど、戦闘に向いているのは魔界の方らしいので、こっちで仕入れておきたい。

 綺麗なものもあるし、禍々しい装備一式で固めることも可能で、こちらはこちらで需要があるらしいからね。ネット上の画像とかだと、大魔王風とかパンクスチーム、悪魔、闇堕ちヒーロー風なんかも出ているらしい。

 

…‥‥闇と言えば、あの欲望戦隊もそれっぽいけどあれで素どころか闇よりもっとひどいか。

 そう言えば、あの戦隊は悪の組織で欲望五人衆とかになっていたが、組織が潰れた今失職しているんだよなぁ‥‥‥フリーター戦隊とかになっていたら、さらにたち悪いが欲望とどっちが増しなのだろうか?


 そう思いつつも、魔界で僕らは腕試しと手持ちアイテムの補充を行うのであった…‥‥




「…‥‥ふと思ったが、ギルド対抗戦で出てくるのかな、あの五人衆。そこに乱入したい人いるかー?」

【【【【【‥‥‥‥】】】】】


 全員、戦隊参戦の場へ乱入することは拒否した…‥‥まぁ、無理ないか。



準備はしっかりと、皆の実力も調整して

いよいよ開かれるは対抗戦!!

分野ごとの争いは、どういうことになるだろうか!!

次回に続く!!



‥‥‥欲望戦隊はどこに所属した?

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