決して一人だけじゃない
「え??あなたももしかして日本人!?」
謎の少女はビックリした顔で話しかけてきた。
「ーーぁそうだけど...」
俺は当たり前だろと思いながら答えた。
「じゃあ、まさかあなたも学校のアンケートでここに来たの????」
まさか、この少女も学校のアンケートで異世界転移してきたのか!?いやでも俺は魔法を持ってないのにあの少女は魔法を使い、数えきれない数のスライムを倒した。それはなぜだーーー俺との差がありすぎる。
「そっか...あんたもやっぱりあのアンケートで...」
「そ、そうだ!!あ、俺以外にあのアンケートで異世界転移された奴っていたか??」
この少女もあのアンケートのせいでこの世界へ転移されられた。だから、他にもこの世界に来た奴はいるはずだ。しかし少女は、
「それが...この世界に飛ばされた人はあんたしか見たことないんだよね」
ーーーーーは??そんなのありえるわけがない。これはまさか抽選式!?それにしても2名様のみってのもおかしいと思う。そもそも俺たちをこの世界に転移させた奴は何を企んでいるんだ...?
俺は少女に聞いた。
「お前はいつからこの世界にいるんだ?」
そして少女は想像もしていなかった答えを言った。
「えっと...大体100年以上かな...」
「----ぇ」
ちょっと待って。今、目の前にいる少女は外見から13歳ぐらいの少女だ。その少女が100歳を超えている?そんなわけがない。
「多分、私が予想しているのは、この世界では歳をとらない。」
と少女は告げた。
しかし100年以上この世界に閉じ込められていたと思うとかわいそうだと思う。
「えーとさあ、せっかく同士がいたんだし、名前教えてよ。」
まあそれは答えなきゃと俺は思い、
「俺は祐森仁だ!!よろしくな。」
そして少女は笑顔で、
「私はテレシアよ。よろしくね」
俺は思い切って言った。
「なあ。俺とパーティーを組んで一緒に魔王狩りの冒険に行かないか????」
少女ーーーーテレシアは一瞬ビックリした顔をしたが、
「ええ。私は賛成よ」