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大学生が国家再建をやってみた  作者: オレンジジュースソーダ割り(炭酸苦手)
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part6

今回もお読みいただきありがとうございます。

書いてる時は朝と昼も食べてないのでお腹すいて仕方ありません。皆さんはちゃんと食べた方がいいですよ。


あの言い合いをしていたせいか昼も忘れて気づけば外は暗くなっていた。

「失礼致します。」

これは川島さんの声だ。また妙連と睨み合いが始まるのかと思うと少し気が重い。

「本日のメニューをお持ち致しました。」

毎晩メニューを持ってきてくれるとのことだという。

「じゃあ今日は魚メインでいこうかな。」

「承知致しました。お食事はどこでおとりになられますか?」

食事する場所まで指定できるとは…

「食堂で食べようかな。」

「え?」

川島さんと妙連が呆気に取られている。

「職員さんの顔も見たいんだよ。だから今日は食堂。」

「承知致しました。準備してまいります。」

1つ礼をして出ていった。

「陛下、陛下は正直変わっておられます。今は亡き前国王にもお仕えさせていただいたのですが、厳格な方であられましたので今陛下がされておられることは一切ございませんでした。」

変わっていると言って喜んでいいのか正直なところ分からないが、私は前国王とは違った形で統治したいと思ったのだ。

夕食では妙連と川島さんとで一緒に宮廷の職員たちと顔を合わせた。少しでも仲良くなってほしいという思いを込めているが効果を感じれない。一方職員は一切私がくるとは聞かされていなかったので非常に驚き、ご飯を落とした者もいた。

食事が終わると明日にも備える必要があるため少し挨拶した程度で部屋に帰った。

部屋に一緒に戻ると私の机に明日の行動予定表が置かれていた。

「妙連、これは妙連が置いたやつ?」

「いいえ、恐らく侍従達かと。」

「はい、毎日このように行動計画を出させて頂こうと思っております。陛下にお会いしたいという方が多いため、そこのまな板では処理出来ません。なので我々侍従が補助するというわけであります。」

「・・・煽らない。」

とはいえ妙連が言った内容も入っている。何気に不思議ではある。

「またもし急に会いたい方などおられた場合は私共をお呼びになるか、侍従室にありますポストに内容を書いて入れて頂くとこちらで準備させていただきます。」

「ありがとう。」

説明が終わると川島さんは出ていった。

「陛下、今晩ここに私を泊めていただけませんか。」

「・・・え!?横に部屋があるじゃん、なんで?」

「クズホルスタインが今晩入ってくるような気がしまして。」

これはいいと言って入れるべきなのか正直分からないがあの妙連がそういう訳だし断りずらいというのも少しはある。

「わ、分かったよ。私がソファーで寝るからベット使っていいよ。」

「いえ、そんな訳には行きません。陛下がベットでお休みください。私はソファーでいいですから。」

「少し気が引けるなぁ…でもそういうのなら仕方ない。」

「はい、おやすみなさいませ。」

「おやすみ。」

疲れが溜まっていたのか目を閉じるとすぐに眠りについた。

「陛下!起きてください!陛下!」

「どうしたの?」

「街が焼かれています、他国からの侵略です。」

バンッ!勢いよく扉が開くと兵士がこちらに矢を向けた。

「スリーグラン王国国王に死を!」

というと矢を放った。放った矢は私の方に飛んできて喉元に的中するコースだった。すると横から妙連が飛び出し私をかばって代わりに矢を受けそのまま倒れた。

「妙連!」


「はっ!」

ここで目が覚めたというのは幸運といえば良いのか否かという所である。急いで妙連を探すとソファで寝ている。ソファが大きいためかすっぽり妙連が収まっている。私が起きたからとはいえ妙連を起こすのも気が引けるので少し1人で外に出ることにした。

身支度を済ませドアを開け外に出ると当然であるが誰もいない。とはいえメイド室からは事務をしているようなペンの音が聞こえる。いくら朝とはいえ6時から仕事をしているのか、それとも6時までずっと仕事をしていたのかは疑問ではある。労いの意味を込めて敢えて中には入らず、昨日言っていたポストに労いの文を書き入れた。階を順々に降りても当然ではあるが人っ気はない。1階に降りるとドアの前に2人の兵士が守っていた。そのまま外に出ようとすると兵士に引き止められ身分を問われた。王といえばすぐに通してくれて1人は護衛として私についてきてくれた。兵士と話していると段々打ち解けてきて談笑も交えるようになってきた。周りを観ながら話していると所々各省庁であかりが点っている所があり、残業なのだろうかと少し不安にもなった。そのまま正門の方に歩いていると後ろから走ってくる人の声が聞こえる。誰かと思い後ろを見ると川島さんであった。こちらが手を振るとあちらも振りそしてそのまま抱きつかれた。

「おはようございます、陛下!」

離れてほしいが離れて欲しくない、そんな心地である。とはいえ流石に歩けないので離れてはもらった。兵士は苦笑いでこちらの方を見ていた。むしろ苦笑いにならない方がおかしいのかもしれない。今度は3人で話しているとまた後ろから走ってくる人の声が聞こえる。妙連であった。流石に抱きつきはしないがおはようと挨拶をした。兵士としては高い地位の人が多くいるためか少し気まずいのか帰ろうとしたが私が引き止めた。時が経つのは早いものなのか段々と出勤してくる人影が見える。時間も時間なので引き返すことにした。

今日は午前に軍と話すことになっている。3階にある会議室を使って話す。何故軍と最初に話すかと言うと国防なくして社会福祉、経済などないからだ。そして9時丁度になった時陸海軍大臣と技術局局長が入室した。

「陛下、お目にかかれて光栄です。」

「今日呼んだのは今の軍と各国との関係、技術レベルを知りたいからです。とりあえず腰をかけてもらっていいかな。」

「失礼します。」

そういったあと腰をかけた。そして各国との関係から話すことにした。

「我が国は大陸の端にあり海の向こうにガルボン王国、プライセン王国があります。また我が国と両国とは仮想敵国どうしでお互いいがみ合っております。またその大陸の奥には大国ラヴィエト連邦がありプライセンと我が国が最も険悪な関係です。ガルボン王国の南東にあるのがグリヴェニア共和国でどの国とも仲がいい海軍国家です。恐らくこの4カ国を知っていれば大体は大丈夫たと思われます。」

「グリヴェニア以外仲悪すぎない?」

「仕方ないです。歴史ですから。」

「分かった、じゃあ今兵器は何を使ってるの?」

「はっ、陸軍は遠距離から順に投石、長弓、槍、剣を主力として馬などを使い機動戦にも持ち込める形にしています。」

「海軍では大型帆船を主力とし、弓を使った攻撃や船をぶつけての攻撃などの戦法で海上を守護しています。」

「あー…ヨーロッパでいうと百年戦争あたりかな?」

「???」

「じゃあ技術局には火薬の利用を検討し始めてほしいな。」

「火薬ですか…火薬はラヴィエト連邦で使われたという形跡はございますが…爆発で人を倒すということでしょうか。」

これ言いすぎるとチートだよな…

「そこの所は技術局に任せるよ。ただ頭に直接と間接という言葉を残しておくと後々便利かもね。」

「分かりました、本日より研究させていただきます。」

「そういえば陸海軍には他国との比較を聞いてなかったね。まずは陸から聞こうかな。」

「はい、他国は弓兵が大きく違い短弓やクロスボウを使います。これは我が国が海洋国家で遠くの船に矢を当てる必要のある海軍と同じものを使うことで生産効率を高めたためです。」

「海軍に関しましては現状最強クラスです。」

「うーん、今すぐ手を入れる必要も無いような感じだね。一旦は放置かな。」

「「分かりました。」」

「よし、話は以上っ!お疲れ様。」

「「お疲れ様でした。」」

そう3人が言うと急ぎ出ていった。実は今回1番懸念していたのは海軍のレベルだ。海洋国家にも関わらず海軍が弱いとなれば自ずと外交も弱腰にせざるを得ないからだ。これから改革をしていこうという時に軍が弱く内乱が起きた時、外国勢力の介入があってはどうにも太刀打ち出来ないからだ。そのため今回海軍が強いということがわかれば楽に改革が可能なのである。あと、ある国のように陸軍と海軍が仲の悪い海洋国家にならなくて良かった。

昼食は手短に終え、衛生局との話し合いだ。衛生局とは簡単に衛生状況を知りたいというただそれだけだ。

午後になり衛生局と話すと思っていた以上に清潔な国であることがわかった。ただ医院の数がなんとも物足りないような気がしたため医院の微量増設を命じてさっさと切り上げた。そのため今日は予定より早く終わり15時より休憩となった。

私が予想していた以上に元の基盤がしっかりとしているよい国だったのであんどするとしかいいようがない気分だ。

今回もお読みいただきありがとうございました。

ということで今回から登場した国や内政の一部等が分かるようになりました。書いている本人は国の位置とかはメモしながら書いているのですが、読んでいる方は想像していると思うと凄いですね、としか言えません。

んまそんなわけで次回もよろしくお願いします。

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