part4
今回もお読みいただきありがとうございます。
雑談
GWどうお過ごしでしたか?私は火を起こそうしたのにガスバーナーが上手く点火しなくてガスがちょっと周りに漏れた状態で着火、火傷しちゃいました。大して火傷しなかったんでいいんですけど。投稿が遅れたのとは関係ないですけどね。
今回はほのぼの回です。いいね、ほのぼの。
さて、これから演説文を書くと言ってもまだ短い生涯ではあるがそんなもの書いたことなんてあるはずがない。ではどうするのか?それは単純明快、そうスマホだ。
「陛下は一度も演説なんて書いたことないでしょう。私が助言しますから取り敢えず書いてみてください。」
完璧なタイミンクで西園寺さんは話すな…
「ってかなんか段々毒舌になってきてない?」
「気のせいですから早く書いてください。」
「あっ、はい。」
そんな感じで朝日が出るまで書き続けた。西園寺さんは眠くないのか?と思うほどきちんと起きている。言わずもがな私は眠い。
「本日は10時より最初の演説です。それまでは仮眠を。」
「うん。寝る、おやすみ。」
「おやすみなさいませ。」
ほんとにすぐ寝れた。とはいえもう体力はなかったために布団まで行けずその場で寝た。
「・・・もうお眠りになられたかな?」
「・・・」
「ふふっ」
西園寺が何がニヤついたのは全く知る由もなく私は寝ていた。
「陛下、おはようございます。9時になりました。起きてください。」
「ん゛ー?お、おはよう。」
眠い身体をゆっくり起こし重たい目を力の限りで開けるとそこには西園寺さんの笑いを堪えている姿が。
「おはよう…ふふっ…ございます…ふふふっ。」
「ん゛ー、なんで笑ってるの?」
「その…陛下の…ふふっ…顔が…面白くてですね…」
「!?なんてひどい部下だ。」
どうやらツボにハマったらしく笑いを堪えながら今日のスケジュールを教えてくれた。
「ちなみに西園寺さんは寝てないの?」
「はい、陛下の命をお守りする必要がございますから。」
「なんか、ごめんね?寝てて。」
「いいえ、これが私の仕事ですし、何よりあの…寝相に…顔が…」
…もう何も言うまい。
そんな訳で今からは演説が入っている。ただ内容は至って普通で国威発揚や国民精神統一が目的になるのである。
今日の日程は15時には終わりそこから昨日連れていかされた宮殿の案内をしてもらうことにした。なにしろ昨晩寝室に行こうと思って朽ち果てた原因はどこに寝室があるかさえわからないからだった。
「陛下、順に説明致します。まずこの宮殿は陛下のお住い兼仕事場であります宮邸、各行政府の建物、近衛師団関連施設、庭園、その他と空き地がございましてその周囲を堀で囲まれております。」
「詰め込みすぎじゃない?」
「いいえ、そんなことはございません。先程空き地があると申し上げました。先程言った施設達をもう一式建てれるほどにございます。」
「…広すぎじゃない?」
「その通りでございます。それでは続けさせていただきます。」
「あ、遮っちゃったね、ごめん。」
「いいえ、では。門は四方にあり南門が正門となっております。北門は西寄りと東寄りの二つの門があり、それぞれ北東門、北西門となっております。これは宮殿が東西に広くなっているためです。正門からずっと真っ直ぐ行くと宮廷があり五階建て、3階より下が仕事場です。またその道の両側に行政府建物がございます。お庭は宮廷裏に、近衛師団は全ての門と宮廷東側にございます。」
「ってことは宮廷西側は空いてるんだね、というか空き地って聞いてる限りあるような感じがしないんだけど。」
「西側は迎賓施設で来賓の方々が寝たり過ごされたりするところで最上階にダンスホールを兼ね備えております。。空き地は東西門周辺にあります。」
「あー、なるほどね。それじゃ宮廷に入ろうか。」
「はい、陛下。」
正面入口に入ると大きな階段があり西側に大広間、東には小さい広間があった。昨日文章を書いていたのは4階だったらしい、正直疲れてて気づいていなかったのだろう。
説明が終わるともう夜に。食事も同じく4階で取れるとのこと。職員は同じ階の食堂、私は個室だった。やはり私は別格に扱われていると肌で感じた瞬間だった。
明日からは本格的な事務や方針を決めるとのことで3階に篭もりっぱなしなるとのことで最上階の寝室で早く寝ることにした。
「そう言えば西園寺さんはどこで寝るの?」
「今日は3階の仮眠室になりますかね。」
「…横の部屋空いてるしそこで寝ちゃダメなの?」
「陛下、その部屋は執事室で私の職場ではございません。」
「今って執事いないじゃん。使っていいんじゃないかな。それでも嫌なら西園寺さんを執事として雇うとか執事室を移動するとかするから。」
「陛下…分かりました、そこまで仰るなら…」
そんな平和な日々も今日が最後になるやもしれない。
今回もお読みいただきありがとうございました。
ちょっと次回から雲行きが怪しくなるような終わり方で書きました。何が起きるんでしょうね。
ということで次回もお読みいただければ幸いです。