第6話 襲来、其の者は紫の国なり
宴や模様し物など、ユンナクィアから訪れていた客人におもてなしをしていたラルギス達
そこに再び鐘が鳴り響く
今度は砲弾が飛んできており、セルウィディアの人々は避難をしはじめていた
ルクスはすぐさま、浮遊魔法を使用して砲弾が飛んできた方角である西門の方へと飛んでいく
そこには、全身紫色のフルアーマーの者達がいた
少し前、去る前にウライが話していたバルディート国の者達だと直ぐ判断できた
ルクスは警告を発信する
しかし、その者達は聞く耳をもたず魔力を行使してルクスに襲いかかってきた
理由が分からずして攻撃できないと判断したルクスは
ひたすら攻撃を避け続ける。時には魔力無効を使って弾いたりなど
だが彼らは魔法を使っては部隊の入れ替え、そして再びの繰り返し
その行いはルクス本人への対策なのではないかとルクスはそこで理解した
しかし、それは時既に遅し
一本の矢がルクスの肩に刺さる。この時、ルクスは目眩に襲われる
毒が仕込まれていたのだ
何故バルディートの者達は襲ってくるのか理解できずにいた
一人の者が近づいてくる。その者が発言した。しかし内容は想定外の物だった。
「姫様をどこへやった」
ルクスは理解できない発言。その男は続けて言った
「姫様の居所を言わないのであれば、貴様の命は無い」
セルウィディアの騎士たちが駆けつけるが、ルクスはバルディートの人質に取られていた
「我が国の姫巫女、ユ=ライト=ウライ様を引き渡して頂ければ、神子の命は助けてやる」
この時ルクスは、やっと理解した。
あの人、ウライと名乗っていた女性がバルディートの姫巫女なのだと
ルクス「ウライさんは放浪の旅をしていると言っていた」
「嘘を付くな、お前と共に行動していると報告が届いたのだ」
ルクス以外の者達は当然、ウライに会った事はなく手をこまねいていた
そこへローブを身にまとった者が現れた
ウライ「みなさん、お揃いでどうかしましたか?」
別の方向から現れた事で皆が呆然としている
ウライはセルウィディアの代表であると判断してユフィに謝罪をした
弱っているルクスに解毒薬を渡して、治療する
事は収まり、バルディートの騎士一名とウライ、バルバとラルギスは客室間で会話する事となった
ユフィはルクスの看病を始めた