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第16話 選定
悠都「ここは、どこだ」
真っ白な空間、ただ一人立ち尽くす悠都。
そこに声が響く、老人のような声が。
『ここは、選定の間…』
悠都「選定の間…?」
声が鳴り響き、少し頭が痛くなりそうなボリューム。
悠都はお前は何処だと。その声に応じる事もなく声は続く。
『わしがお前を選定し、異世界Vioranzeへと送り出す。しかして、わしはもう力は無いに等しい
なのでな、残り持つ力をお主に授けようかと思っておる』
悠都「一方的な」
『この力は強大での、力を授けるには記憶を代価にしておる。その後の過程でお主は世界をどのようにするか悩みそして導き出した答えで世界を救って欲しい』
『新たなる神子よ、先代のように直ぐに死なんでおくれよ…』
悠都「ちょっと、まだ話が…」
話を続けようとした悠都に何かが流れ込む気配を感じた。その時、悠都が抱え込んでいたはずの記憶が徐々に失われていく事に気づく。
悠都「忘れたくない、お姉ちゃん、お母さん…お父さん…真実を…知る…前に…」
そうして、悠都は記憶を失い、ある場所へと送り込まれた。
辺り一面砂漠の場所、記憶を失った少年。そこへ向かってくる人影…。