表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
伝説の男! 爆誕!!  作者: カタクギ ゲン
15/15

最終回

 単独行動をしている時、怒声が聞こえたので俺は怒声とは反対の方向に早歩きで逃げることにした。もし、俺が本当に小説の主人公になっていたのなら逃げずに怒声に向かっていったのかもしれない。

 橙色のランプだけが暗い部屋をほんの少し色付け、鉛筆の芯が擦れる音と男の定期的なため息が窓を打つ大雨とともに彼にとってのBGMとなっていた。

 「だが俺は主人公になることは出来なかった。それどころか他の本来成功する未来の主人公のストーリーを狂わせて楽しむようになっていた。もはやこの小説に書き始めの頃の可愛さは なくなってしまった。今ではただ俺の願望と妬みが殴り書きされているだけの駄作になってしまっている。 」

 彼は鉛筆を右手から転がし原稿用紙を何度も何度も無言で破った。そしてボイスレコーダーの録音ボタンを押した。発する声は年齢とは裏腹に嗄れて今にも途切れてしまいそうであった。

 「私は小説の主人公になることは出来なかったようだ。私の物書きとしての人生はなんだったのだろうな。」

 彼は再度ボイスレコーダーのボタンを押した。

 後日、役所の年間の死亡者のカウントが一つ増えていた。

 

 

ここまで読んでくださった読者の皆様

心より感謝申し上げます

本当に本当にありがとうございました。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ