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第14話
最近様子がおかしいフェイルを元気づけようと一緒に買い物に出掛けたのはいいが暑いなぁ、しかもカラッとした暑さじゃなくてジメジメしてるから汗が……異世界なのに何でこういう所は日本みたいなんだろう。遠くからでも冷気を感じる程冷たい物が売ってるなぁ。食べたいなぁ。
「フェイル、あれ食べよう。」
「我は遠慮する。」
変な一人称直して欲しいなぁ、そういう時期なのかな。
「あれ嫌いなの?暑いし食べようよ。」
自分ひとりが食べるのも気が引けるのでフェイルをしつこく誘ってみる
「我はあれが嫌いなのではない。あれを貴様と食べるのが癪に障るのだ。」
なんか難しくなっちゃたなフェイル……どうしたのかな。
「我は向こうに行ってくる。あれが食いたいのであれば1人で勝手に食うがいい。」
「うん、分かったよ……。」
そう言い残してフェイルは遠くに歩いていってしまった。せっかく異世界に来たのだから異世界の食を味わってもいいと思うんだけどなぁ。
あれは冷たくて歯が凍り砕けるかと思った。結構刺激的な食べ物であったな。美味しかったけど。フェイルの元に戻ろうとすると、怒声が聞こえてきた。逃げるか。




