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二十六 退艦式

 今回、この艦において、前回はやらなかった退艦式をやるとのことだった。

 自覚を持て! というのが根本にあるようだが。

 訓練生四人がこの退艦式に臨む。

 ホールには非番の者たちが集められていた。

 式は進む。

 グレイスから順に訓練生の名前が読み上げられる。

「グレイス・九条」

「はい」

「辞令、第二次航宙訓練を終了、連邦航宙士中央養成学校への配属を命ずる」

「拝命します」

 グレイスは敬礼をして艦長は答礼する。

 他の三人も同様だった。


「船の元気印が居なくなると寂しいぜ」

 ある士官が言った。

「それは俺のことっすかー?」

 ジーンが言う。

「お前以外に誰がいるよ」

「グレイスとか……」

「その場合はじゃじゃ馬だ」

「なるほど……」

「ひっどーい」

「事実だろ」

 そんな会話がポンポン出てくる。

 コミュニケーションの良い証拠だ。

「早く上官になって、戻って来いよ」

「俺たちはいつでも歓迎するぜ」

 何よりの言葉だった。

 この言葉があれば、自分達はアカデミーの訓練にも耐えられる。

 もう数か月となった、アカデミーの訓練。

「皆さんもお元気で、また逢う日まで、see you!」

 一次訓練の時と同じ言葉で訓練を締め切った。

 彼らとはいい仕事が出来そうだ。

 そう手ごたえを感じ、最終ステップに進むため、アカデミーに帰還する四人だった。




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