十六 今年の体育祭は……
試験の嵐が終わって、体育祭、恒例の球技大会の時期となった。
「アカデミーで一番ついてない男」のミヤケは、その言葉のとおり、足を捻挫して球技大会へは出られないらしい。
「アカデミーで一番ついてない男パート2」であるジーンは、怪我も無くすこぶる順調なようだ。
さて、例年通りであれば球技大会であるが、今年はどうも違うらしいと噂が立った。
「その噂の出どころはどこだ?」
「どうも教官らしいのよ。それも『親父』だって」
「それが本当なら、球技大会じゃないな。絶対になんか変なのだ」
「その変なのってどんな?」
「知るか!」
教官達も球技大会の話になるとの顔つきがおかしい。何かにやにやしているような……。
「サエキ教官、今年のゲームは何ですか? 早く決めてもらわないとチーム編成が……」
そう言う学生に対して教官は一言。
「まあ、待ってろや。今年は楽しいぞ」
といって、肩をポンと叩き、直接質問には答えず、にやにや顔で去っていった。
数日後――
校内にある数か所の掲示板に体育祭の内容が張り出された。
その内容は……。
「ランニングラリー??」
通常よく知られているのがウォークラリー。
『ウォーク=歩く』でなはく、今回は『ランニング=走る』になるらしい。
各二十ヶ所に設けられたチェックポイントで問題を解き、正解率が高く、且つ早くゴールしたチームが優勝となるようだ。
訓練時のチーム編成で、今回のチームは組まれる。
ということは、プランキッシュ・ゲリラとライトニング・ブルーは敵同士ということになる。
「ありゃりゃ、そうなったか」
「しゃーないか」
お互い顔を見合わせ、パンと手を叩いた。
初めて行われる「ランニングラリー」
さて、どうなることやら。




