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ごまちゃんクエスト!  作者: コグマ
第2章 オーク編
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6! オーク襲来

部屋の番号は056、クリスタ王は075だった。この情報は確かなので少し安心した。コトはすぐに毒に侵されたごまちゃんをベットに寝かせた。


同刻の075室、

「次のオーク達はここを攻めて来るようです。ここを攻める為にまず4匹をスパイとして送り込むようですね。」

「なぜそうするのか?真正面から来ればよいのに。この街は抵抗する力が無いのに…」

「監視の滞っている場所を狙い、スパイで民の避難を遅らせるつもりですね。多分奴等のやる事ですから、殺人や強姦、あと強盗とかですかね?」

「…オークは何故生まれてきたんだろうかな、欲を晴らすためなのか、ヒトとしての生活を嫌いになってしまったのか…」

「奴等なんて絶対に欲しか考えませんよ。」

「貴様も同じだ。欲を思い、それを表に出した挙句、オークになってしまったではないか!」

ダルダルはビビった。その時のクリスタ王の顔は恐ろしかった。しかし、クリスタ王は話を続けた。

「しかし、欲望に比例してオークは強くなっていくのか、訳が分からないな。」

確かに、ダルダルはオークの中でも弱卒で、ゆるキャラかと思われる容姿をしている。

刹那、075室の壁を破り、2体のオークが出てきた。

「ほぅ、2体だけでやって来るとはなぁ。」

「私も闘います!」

「貴様は弱い。駄目だ。」

「はぁい。」


同刻、056室でもオークは2体、勿論壁を破って現れた。コトはすぐさま2体のオークを外に押し出した。ここは3階の部屋だから高さはあるはず。と思ったがその高さから落ちてもほぼ無傷だった。コトは急降下し、オークの頭を踏んだ。透かさず身体を曲げ、剣を出し、オークの背中に刺した。そして2匹目の腹を両断した。

コトは急いで056室に向かった。そこにはオークがもう一体いた。ごまちゃんの所にいた。

「ちょっ、嫌だ!」

「ごまちゃん!!避けて!!」

大声でコトは言い、オークを外に出した。今のオークはどうやら死んでくれたらしい。しかし、ごまちゃんは泣き落ち込んでしまった…

その時、コトはごまちゃんを見ていた。トラウマを持ってしまったかと思いながら。

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